こんにちは、Statusbrewです。

Sprout Socialとは、ソーシャルメディアマーケティングツールのリーダーとして君臨しており、知名度もトップクラスに高いツールです。

今回は、そのSprout SocialとStatusbrewを比較しながら、両ツールの機能を徹底調査しました。

本記事を読んでいただければ、Sprout Socialがどのようなツールなのか、なぜ有名なのかや、メリットとデメリットなど、様々な観点からSprout Socialの理解を深めていけると思われます。

Sprout Socialが気になっている方、より詳細を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください!

ツール検討の参考になること、間違いなしです。

ソーシャルメディアマーケティングツールSprout SocialとStatusbrewの基本情報

Sprout Social

Sprout Socialは、2010年にアメリカのシカゴで設立されました。

現在はシカゴ、シアトル、ダブリン(アイルランド)、ポーランドに拠点があります。

2011年に最初のSprout Platformをリリースし、その後ソーシャルリスニング、レビュー管理、感情分析機能など、どんどん機能が追加され、現在の統合ソリューションの形になりました。

2024年にはG2のBest Software Productの第1位に輝き、業界のリーダーのポジションを確固たるものにしました。

機能は多岐にわたり、ソーシャルメディア管理、エンゲージメント、分析、ソーシャルリスニングから、インフルエンサーマーケティング、従業員アドボガシー、eコマース機能まであり、豊富で精度の高い機能が人気を集めています。

Statusbrew

Statusbrewは、2011年にインドでTwitter(X)の管理アプリ「Unfollowers」よりスタートしました。

その後2019年にビジネスモデルを大きく転換し、投稿機能分析機能エンゲージメント機能などを軸に、大規模企業や複数店舗ビジネス代理店などに向けた高機能・多機能ツールとして生まれ変わりました。そして現在のオールインワンプラットフォームの形となりました。

コメント監視、カスタマーケア、エンゲージメント分析機能など、エンゲージ機能が特に評価され、グローバル市場でも注目される存在となっています。

現在インド(本社)、東京、カリフォルニア、プラハに拠点を構えおり、コストパフォーマンス・満足度ともに高いツールとして世界中で導入されています。

Sprout Social vs Statusbrew 各機能を比較

1.対応するソーシャルチャネルで比べる

Sprout SocialStatusbrewが対応しているソーシャルチャネルはこちらです。

ソーシャルチャネル

Sprout Social

Statusbrew

Facebook

Instagram

TikTok

X(Twitter)

YouTube

LinkedIn

Threads

Piterest

WhatsApp

Reddit

Tumblr

×

Bluesky

×

LINE

×

Blueskyとは、Twitterの代替ツールとして注目を集めているソーシャルメディアです。

ソーシャルメディア管理ツールも、どんどんBlueskyが統合されてきていますが、Sprout SocialはまだBluesky未対応であるようです。

レビュー管理はこちらです。

ソーシャルチャネル

Sprout Social

Statusbrew

Apple App Store

Facebook Page Reviews

Glassdoor

×

Google My Business

Google Play Store

Tripadvisor

×

Trustpilot

Yelp

TrustpilotやYelpは世界中で利用されているローカルビジネス口コミサイトです。Googleの口コミよりさらにグローバルなレビュー管理を行いたい場合には、とても便利なサイトとなります。

また、他ツールとの統合に関してはこちらです。

ツール名

Sprout Social

Statusbrew

Slack

Salesforce

Tableau

Hubspot

Microsoft Dynamics 365

Microsoft Teams

Zendesk

Marketo

×

Mailchimp

×

Adobe Experience Manager

×

Bynder

×

box

×

Dropbox

Canva

One Drive

×

Google Drive

Opal

×

Optimizely

×

Slate

×

Trello

×

Bitly

Google Analytics

×

Zapier

〇(従業員アドボガシー)

Facebook Shops

×

Shopify

WooCommerce

×

Sprout Social、Statusbrewどちらも主要なツールとの統合はあります。

【評価】

Sprout Social ★★★★☆

Statusbrew  ★★★★★

Sprout SocialもStatusbrewも、主なチャネルやツールと統合していて、どちらも幅広くソーシャルチャネルをカバーしています。

Sprout Socialの方がチャネルやツール数は多いのですが、中にはニッチなチャネルもあるので、対応していなくても困らない、もしくは日本市場ではあまり知られていない、といった場合もあるのではないでしょうか?

また、Sprout SocialはBlueskyが未対応となっています。最近ではBlueskyに対応しているツールも増えてきているため、ここの部分では少々遅れを取っている印象です。

2.対応言語で比べる

Sprout SocialとStatusbrewはこちらの言語に対応しています。

【Sprout Social】

  • プラットフォームの対応言語

 英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ブラジル系ポルトガル語

  • 受信トレイの対応言語

 Google Translateと統合されていて、あらゆる言語へ翻訳可能です。

 Settings > Translation Languageより、翻訳言語を設定します。

受信トレイ(Inbox)にてメッセージを翻訳したい場合は、メッセージの3点ドットをクリックし、「Translate to ~~」を選択します。

元のテキスト言語は自動検知され、そのテキストが好みの言語へ翻訳されます。

【Statusbrew】

  • プラットフォームの対応言語

 英語、日本語

  • 受信トレイの対応言語

 受信トレイ(受信箱)では、メッセージをあらゆる言語から翻訳可能です。

 例)日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ヒンディー語、インドネシア語、タイ語など

 ただし、翻訳後の言語は英語・日本語のみです。

 つまり、中国語→英語、韓国語→日本語などは可能ですが、英語→フランス語、中国語→タイ語、といったパターンに翻訳することはできません。

翻訳するには、メッセージ横の翻訳マークをクリックすると、元のテキスト言語を自動検知し、翻訳されます。

【評価】

Sprout Social ★★★★☆

Statusbrew  ★★★★☆

Sprout Socialでは言語の選択幅がとても多く、特に受信箱ではあらゆる言語同士で翻訳可能なので、例えばカスタマーサクセスチームが海外拠点である場合などにメリットがあります。

ただし、Sprout Socialは日本語に対応していません。外国語が苦手であっても、主要な機能は使用しているうちに慣れてくるかと思われますが、ソーシャルプロファイルの接続や細かい設定などは日本語で記載されていないとハードルが高く感じる可能性が高くあります。

その点、StatusbrewはUIも日本語にローカライズされているため、外国語に苦手意識がある方には非常に使いやすく感じると思われます。

3.初期設定のしやすさで比べる

初期設定について比較してみましょう。

【Sprout Social】

①セットアップ

Sprout Socialを始めていきます。

今回は、無料トライアルに申し込みを行った場合のセットアップをご紹介します。

Sprout Socialの料金プランのページより、「Start your free trial」をクリックします。

それから、氏名、メールアドレスを入力し、アカウントを作成します。

アカウントを作成し、進めていくとソーシャルプロファイルの接続画面が表示されます。

任意のチャネルを選択し、アカウント情報を入力します。

次に企業・組織名や役職、国、タイムゾーンを設定します。

最後に、Sprout Social使用の目的などを選択します。

これで、初期セットアップは完了です。

②ダッシュボード

では、ダッシュボードを確認します。

左側には各種メニュー(受信トレイ、投稿作成画面、ソーシャルリスニング、レポートなど)が表示されています。

左下のユーザーアイコンからは、各種設定やソーシャルプロファイルの接続、ユーザーの招待などができます。

左側のアイコンの中に「People」という機能があります。

Peopleは、ソーシャルプロファイルの一覧や、顧客のプロフィールの一覧となります。

これをフォロワー数やチャネルなどでフィルタリングすることができ、ここから顧客と会話を行うことも可能です。

また、今日の投稿予定や、最近の投稿が表示されます。

ダッシュボードの中央には、投稿パフォーマンス、投稿機能、AIアシスト機能などのメニューも表示されます。

③設定

設定画面を見てみましょう。

こちらから、権限設定や翻訳言語、タイムゾーン、UIの言語、タグの適用有無、Caseの適用有無などを設定します。(Caseに関しては、「6.エンゲージ機能で比べる」にて解説しています。)

左側のメニューからは、さらに詳細な設定を行うことも可能です。

Sprout Socialの設定メニューの中に、「Group & Social Profiles」というメニューがあります。

ここでは、Groupの作成やメンバーをGroupに割り当てすることができます。

Groupは、組織ごとやクライアントごとに作成し、作成したGroupにソーシャルプロファイルを紐づけます。

そこからGroupに属するメンバーを設定し、チームメンバーがどのプロファイルを使用し、どのような権限(アクセス不可、読み取り専用、承認が必須、返信可能、フル権限)を持つのかを設定します。

ここの画面からユーザーを招待することも可能です。

招待メンバーの属するグループ、権限も設定可能です。

また、ソーシャルプロファイルを追加した場合にも、こちらから接続できます。

ここまで設定が完了したら、初期設定は完了です。

【Statusbrew】

Statusbrewの初期設定をご紹介します。

こちらも無料トライアルを開始する際の手順からご紹介します。

①セットアップ

Srarusbrewの料金プランのページより、「無料お試し開始」をクリックします。

そうすると、サインアップの画面が表示されます。

メールアドレスや氏名を入力し、サインアップを行います。サインアップ後、企業名やカテゴリー、タイムゾーン、招待したいチームメンバーの人数を入力し、ビジネスの詳細や興味のある機能にチェックを付け、進んでいくとサインアップは完了です。

②ダッシュボード

では、ダッシュボードを確認していきます。

中央には、コア機能であるコンポーズ(投稿作成機能)、予約プランナー(コンテンツカレンダー)、エンゲージ、レポート、ルールエンジンや設定機能が配置されています。

左側にはパブリッシュ(投稿機能)、エンゲージ、レポート、設定のアイコンが設置されています。

また、ワークスペースのアイコンより、ワークスペースの作成、切り替えが可能です。

ワークスペースを利用すると、スペースごとにコンテンツや会話を完全に分けることができます。

組織ごとや、代理店であればクライアントごと等にスペースを分けると、互いの干渉を完全に防ぐことが可能です。

左下にはヘルプセンターと、自身のアイコンからアカウント情報が確認できます。

③設定

各種設定を行うには、左側の⚙アイコンもしくは「⚙設定」をクリックします。

ソーシャルプロファイルを接続するには、「プロファイル」をクリックします。

また、Statusbrewにはユーザーグループ、プロファイルグループという機能があります。

ユーザーやソーシャルプロファイルをグループ化し、グループ毎に権限設定などを行う機能です。

カスタマーサクセスチーム、コンテンツ作成チームといったチームごとや組織ごと、権限レベルごとにユーザーグループを分けたり、特定のエリアやソーシャルネットワークごとにプロファイルグループを分けたりすると、ユーザーの管理やアクセス権の設定において大きなメリットがあります。

例えば、人の出入りが頻繁に発生する店舗などでも、該当するユーザーグループに追加するとユーザー単体に対する権限設定は不要となります。また、特定のエリアのみキャンペーンを実施する場合や、直営・FC店舗があるチェーン店などで直営店舗のみプロモーションを実施する場合などに、プロファイルグループを利用するとコンテンツ管理やレポート作成の面で、大きなメリットを発揮します。

また、ユーザーの管理・招待は「ユーザー」から行います。

ユーザーを追加する際に、ユーザーグループを選択することが可能です。

これで、初期設定は完了です。

【評価】

Sprout Social ★★★★☆

Statusbrew  ★★★★★

セットアップに関しては、どちらも簡単で数ステップで完了します。

ダッシュボードも、よく使う機能は左側のアイコン、その他の機能は中央に配置となっており、どちらも使いやすさを感じました。

Sprout SocialはUIがスタイリッシュで美しい、というレビューも挙がっており、そこは非常に納得しました。

設定に関しては、どちらにも言えることなのですが、高度に使いこなそうとすると設定作業がどうしても多くなります。

このように、どちらも優劣つけ難い面があったのですが、1つStatusbrewが優れていると感じた部分はワークスペースやグループ設定にあります。

Sprout SocialにもGroupという機能はあり、そこで組織やチームを分けることはできますが、Statusbrewにはワークスペース、プロファイルグループ、ユーザーグループと様々な用途でグループ化することができます。

大規模な組織や多くのクライアントを抱える代理店で使用する場合、組織体系に合わせてこういった設定を行うと思われますが、より多様な組織形態に寄り添えるのはStatusbrewだと感じました。

4.コンテンツカレンダーで比べる

コンテンツカレンダー(エディトリアルカレンダー)とは、様々なコンテンツのスケジューリングに利用するものです。

ソーシャルメディア管理においてコンテンツの作成・整理・計画を行う際に、非常に重要な機能となります。

では、コンテンツカレンダーについて比較してみましょう。

【Sprout Social】

Sprout Socialでは、「Publishing」がカレンダー機能となります。

リスト表示やプレビュー表示、月間/週間表示など、様々な形式で表示可能です。

フィルターを利用して表示内容を制限することができます。

ソーシャルプロファイルと投稿の種類、タグでフィルタリングが可能です。

Publishingには、他にこのようなメニューがあります。

  • Sprout Queue:Sproutキュー。「5.投稿作成画面で比べる」にてご紹介しています。

  • Drafts:下書きとして保存された投稿

  • Needs Approvals:承認が必要な投稿

  • Rejected:承認が却下された投稿

  • Campaigns:キャンペーンの管理

  • Asset Library:画像や動画、投稿のテンプレートを格納

  • Find Content:SNS上にアップロードされているコンテンツを検索

※ここに記載していない機能もあります。

Team Conversations

Sprout Socialのカレンダー機能には、Team Conversationsという機能があります。

投稿毎にチーム内でチャットを行うことが可能です。

投稿内容に関する相談や、作業分担、進捗の共有に役立ちます。

メモ機能としても利用することができます。

Find Content

Find Content機能は、SNS上にアップロードされている投稿から、オーディエンスの関心が高い投稿が表示されます。

トピックのカテゴリを選択したり、フリーワードで検索も可能です。

検索期間を設定し、関連性の高い順、人気の高い順などにソートをかけて投稿を参照します。

「Send to Compose」をクリックすると、投稿をシェアすることが可能です。

【Statusbrew】

Statusbrewのコンテンツカレンダーは「プランナーボード」という機能となります。

プランナーボードの特徴としては、

  • カレンダー機能の枠を超えるカスタマイズ性の高さ

 プランナーボードはデータベース型に設計されていて、自由自在にカスタマイズすることができます。これにより、コンテンツカレンダーとしての利用だけでなく、コンテンツに関するほぼ全てのタスクをプランナーボードで完結することができます。

  • 柔軟なコラボレーション

 プランナーボードは特定のユーザー・チームで共有可能となります。そのため、タスク毎に共有メンバーを分けて管理することができ、スムーズなコラボレーションが実現します。また共有だけではなく、不要な情報を見せないということも可能となり、機密性の観点でも効果を発揮します。

  • セクションを利用してコンテンツをすっきりと整理

 プランナーボードにはセクションという機能があり、セクション毎に表示内容を変えることができます。セクションはタブで切り替えが可能で、1つのセクションに表示する内容を制限することで、視覚的にもすっきりとし、コンテンツやタスクの整理にも役立ちます。

  • フィルタリング項目の多さ

 Statusbrewのプランナーボードのカスタマイズ性を支えているのは、豊富なフィルタリング項目です。システム標準の項目に加え、タグやカスタムフィールドなどの任意で設定できる項目もあります。

企業や組織固有の項目や、エリアや店舗固有の項目も設定することが可能となり、ツール本体のカスタマイズを行うことなく、様々な業態に柔軟に寄り添います。

このような機能は、より品質の高い、より効果のあるコンテンツの計画・作成に貢献し、ソーシャルメディアマーケティングの軸となるコンテンツマーケティングの観点からも、非常に有用性の高い機能です。

では、プランナーボードの詳細をご紹介していきます。

プランナーボードは ダッシュボード > 予約プランナー より表示できます。

Statusbrewでは、表示するカレンダーをプランナーボードで自作していきます。

先程も記載しましたが、プランナーボードの一番の特徴は、何といっても自由度の高さです。

データソースにはソーシャルプロファイルやプロファイルグループを設定し、ボードを作成します。コラボレーターとしてユーザーやユーザーグループを指定すると、ボードを共有できます。

プランナーボードを作成後は、「セクション」を作成して表示内容を制限します。

セクションにて、作成したボードをフィルタリングし、分割していくイメージです。

そのため、まずは大きな単位でボードを作成し、その後セクションで分けていくように作成することがおすすめです。

フィルターでは、ソーシャルプロファイルや投稿の種類、ステータスの他、カスタムフィールドも利用できます。

カスタムフィールドは、自身で任意の項目を設定でき、投稿や会話の属性をカテゴライズする識別項目となります。

この項目を活用することにより、カスタマイズ性が格段に上がります。どんな業務形態、組織形態にも対応できるといっても過言ではありません。

カスタムフィールドで「投稿」に設定されている項目が、プランナーボードにてフィルター項目として利用できます。

(カスタムフィールドは「5.投稿作成画面で比べる」でもご紹介しています。)

例えば、投稿予定の確認においても、担当者ごとにセクションを分けてボードを作成することで、チームメンバー内の進捗がタブを切り替えるだけで確認できます。

他にも

  • 承認作業

 自身が承認者にアサインされている投稿で承認作業を行ったり、承認段階ごとにセクションを分けてステータスを確認する

  • タスク管理

 自身のタスク、チームのタスクをセクションで分けたり、コラボレーターを設定しタスクの割り当てを行うことで、タスク管理やチームメンバーのフォローが容易になる

  • キャンペーン・イベントの管理

 エリア別や店舗別に管理することで、より地域性に沿ったコンテンツ計画を行う

  • 直営店・FC店の管理

 チェーン店などで、直営店とFC店舗が混在している場合、エリア別にボードを作成し、直営・FCなど形態毎にセクションを分け、コンテンツ管理者の混乱を防ぐ

というように、ボードの用途は無限大です。

プランナーボードのベストプラクティスもぜひご覧ください。

プランナーボードの最大のメリットはカスタマイズ性の高さとなり、ユーザーに必要な情報を表示してくれることが利点となりますが、逆に不要な情報を排除してくれるという面もあります。

そうすると、自身やチームのタスクが明確化し、チーム間での不要な干渉を防ぐことができます。特定のメンバーのみ共有したい内容も、その他のメンバーは参照できないため、機密性も担保できます。

その他、便利な機能としては、プランナーボード上でチームメンバー同士チャットを行うことができます。

コンテンツ制作に関する相談やアイディア出し、作業の分担など、円滑なコラボレーションを実現します。

【評価】

Sprout Social ★★★★☆

Statusbrew  ★★★★★

Sprout Socialのカレンダー機能は、メインのカレンダー、下書き、承認用などといった、メインで使用するものがあらかじめメニューとして存在します。シェアするコンテンツを検索できるFind Contentsも、とても魅力のある機能です。

自身で作成する必要が無く、そういった意味ではとても楽で良いのですが、フィルタリングできる項目が非常に少なく感じました。そのため、柔軟性という意味では一歩足りない印象です。

Statusbrewは、プランナーボード1つでこれらの機能を全てカバーすることができます。

カスタムフィールドを活用することで自由度が一気に上がり、単なるカレンダー機能ではなくなります。いかなる組織形態・業務形態にもしっかり対応ができる点で、非常に魅力的な機能であると言えます。

5.投稿作成画面で比べる

投稿作成機能について比較してみます。

両者とも、投稿の作成エディターは「Compose(コンポーズ)」という名前で機能提供されています。

【Sprout Social】

①Compose(投稿作成画面)

Sprout Socialでは「Publishing」から投稿作成を行えます。

もしくは、画面右上のアイコンから投稿を作成することも可能です。

投稿作成画面は、左側で投稿内容を編集、右側でプレビュー表示という形式になります。

Instagramでは、ブランドやユーザーをタグ付けしたり、共同投稿者を設定することも可能です。

投稿のキャプションでは、AIアシスト機能を利用できます。

既に入力したテキストやハッシュタグに対し、より効果的な内容をAIが提案してくれます。

また、視覚障害者が画像を理解できるようにするためのAlt Text(代替テキスト)の設定も可能です。

画面左側をスクロールしていくと、承認ワークフローの選択やタグの選択、投稿日時を設定できます。

また、FacebookやInstagramなどMetaの広告アカウントでプロモーションを行う場合は、「Promote」より設定を行います。

(事前にFacebookビジネスページの設定が必要です。)

投稿日時に関しては、次の3つから選択可能です。

  • Immediately:すぐに投稿

  • Auto-Schedule with Sprout Queue:Sproutキューを利用して自動投稿

  • Specific Days & Times:指定の日時、複数の日時を指定可能

なお、指定の日時ではOptimal Times(最適な投稿時間)を利用することも可能です。

最適な投稿時間は、選択されているプロファイルの過去の投稿パフォーマンスに基づいて計算されます。

②Sprout Queue(キュー)

Sproutキューとは、作成した投稿を一時的に格納しておく機能です。キューで設定された時間に自動で投稿が行われます。

同じプロファイルより複数の投稿を公開する場合、役立つ機能となります。

Sproutキューの設定は、設定画面より行います。

③Draft(下書き)機能

投稿作成画面にて「This is draft」をクリックすると、下書きとして保存することが可能です。

保存された投稿の下書きは、Publish > Drafts より確認・編集可能です。

④タグ、キャンペーンの設定

各投稿にタグやキャンペーンを設定し、投稿をカテゴライズすることが可能です。

タグやキャンペーンは設定画面より登録・編集が可能です。

タグを作成するには、タグの名称と適用するグループを選択します。

キャンペーンの作成は、名称やカラーを選択し、適用期間を選択します。

Campaign Briefにはキャンペーンの概要を記載でき、チームで内容を共有する際に便利な機能となります。

【Statsbrew】

①コンポーズ(投稿作成画面)

Statusbrewの投稿は、プランナーボード(コンテンツカレンダー)とメインダッシュボードにあるコンポーズ両方からいつでも作成開始することができます。

画面右上の「投稿を作成」をクリックするか、

カレンダーの日付部分にある「投稿を作成」ボタンをクリックすると、投稿作成画面が表示されます。

もしくは、ダッシュボード > コンポーズからも作成可能です。

左側よりソーシャルプロファイルを選択し、画面中央に画像やキャプション、最初のコメント、各種オプションを設定します。画面右側は投稿のプレビューです。

ソーシャルプロファイルは、プロファイルグループを選択することも可能です。

「下書きに追加」にチェックを入れると、下書きとして保存されます。チームで作業を行う場合に便利です。

オプションとしては、各ソーシャルチャネルごとの設定や、カスタムフィールドを設定することができます。

また画面下部より、Statusbrewのタグを設定したり、ウォッチャー機能プライバシー設定が可能となります。

タグ機能は投稿をカテゴライズし、コンテンツの整理・管理に役立ちます。

プライバシー設定は、特定のユーザーやユーザーグループのみ閲覧を許可するものです。

②カスタムフィールド

カスタムフィールドは、タグ機能と同様に投稿などをカテゴライズする設定項目です。

タグ機能との大きな違いは、任意の属性を自身で自由に作成できる点です。

カスタムフィールドの形式は、選択項目、テキスト入力、数値入力、チェックボックス、日付形式などから設定できます。

コンテンツカレンダーや分析の際に様々な観点でフィルタリングできます。

項目を自在にカスタマイズできるため、地域やエリア、キャンペーンの種類など、その企業や組織、クライアント固有の項目を設定することが可能となります。

③カスタム投稿変数

カスタム投稿変数はStatusbrewで任意に設定できる変数です。投稿作成時、キャプションなどで使用できます。

カスタム投稿変数の用途としては、

  • 商品名

  • 価格

  • 営業時間や定休日

  • 住所や電話番号

  • キャンペーンやイベント情報

こういった内容をカスタム投稿変数に設定しておくと、記載ミスを防いだり、フォーマットを統一することが可能です。毎回記載する文言を設定しておけば、その都度入力する手間が省けます。

また商品情報や店舗情報が変更になったり、イベントやキャンペーン情報の詳細を投稿作成担当者が知らなくても、カスタム投稿変数にこれらの情報を設定しておけば、誤りなく投稿に反映することも可能です。

④カスタムワークフロー

投稿の承認者は特定のユーザーやユーザーグループを指定することができますが、任意のフローで承認作業を行いたい場合には、カスタムワークフローを設定することもできます。

ダッシュボード > 設定 > 承認ワークフロー から作成・編集が可能です。

カスタムワークフローでは、複数の階層で承認を行うことが可能となります。

また、こちらもユーザーだけではなくユーザーグループも設定可能で、投稿内容のチェックをチームで分担することができます。

(画像のチェックは○○チーム、キャプションのチェックは△△チーム、など)

ユーザーグループが指定されている場合は、そのグループ内のいずれかのメンバーが承認することで、次の承認ステップへ移行します。

【評価】

Sprout Social ★★★★☆

Statusbrew  ★★★★★

投稿作成画面に関しては、どちらも使いやすいUIで、初めてでもスムーズに作業することが可能です。

画面の左側で作業、右側でプレビュー表示と、1画面で完結するところも使いやすいです。

どちらも複数のソーシャルプロファイルへ同時に投稿でき、各チャネルのオプションに対応しており、タグ付けや共同投稿者の設定も可能です。承認ワークフローにも対応しています。

Sprout Socialのメリットとしては、AIによるアシスト機能や代替テキスト機能がとても便利だと感じました。

もう一点、Sprout Socialでは、事前に設定し忘れていても、投稿作成画面からワークフローの作成、タグ・キャンペーンの作成画面へ遷移することができ、とても使い心地が良かったです。(Statusbrewでも投稿作成画面からタグの作成は可能です。)

Statusbrewのメリットは、カスタム投稿変数を利用できる点です。これにより、作業が楽になるだけではなく、入力ミスを防ぐこともでき、各投稿に統一感も生まれます。

また投稿をカテゴライズする方法は、Sprout Socialではタグとキャンペーンのみ設定が可能となるため、用途が少々限られる印象があります。

一方Statusbrewでは、カスタムフィールドで好みの項目を無制限に設定できるため、より詳細に、柔軟にコンテンツを管理・整理することができます。

6.コメント管理/監視機能で比べる

投稿に対するコメント管理・監視機能について比較してみましょう。

【Sprout Social】

Sprout Socialでは、受信トレイ機能であるSmart Inbox(スマート受信箱)、Cases(ケース)がメインとなります。

例えば、FacebookやInstagramにてコメントされた場合、まずはSmart Inboxにコメントが表示されます。

ここでコメントへ返信、非表示にしたり、翻訳や、タグを設定することが可能です。

また、Viewを作成し、特定のメッセージのみ表示することもできます。

フィルターとして使用できるのは、

  • Sources:ソーシャルプロファイル(複数選択可能)

  • Message Types:コメントなど(送信コメント、完了コメント)

→選択したソーシャルプロファイルによって異なります

  • Cases:Caseの有無 ※Caseについては後ほど詳しく説明します。

この3項目です。

また、このInbox画面より、返信率が参照できます。

Case(ケース)機能

Sprout Socialのエンゲージ機能にはCase(ケース)という機能があります。

このCaseは、Inboxにあるメッセージ、コメントにケースを設定し、担当者への割り当てなどの役割を持ちます。

提供:Statusbrew

このように、コメントやメッセージをケース化すると、その後の返信が全て同じケースに自動的に振り分けられます。また、ケースで設定された担当者以外は返信ができなくなり、メンバー同士がお互いに邪魔されることなく作業できます。

ケース化したコメント等は、こちらから確認・作業できます。

担当者としてアサインされたケースを表示したり、ステータスごとに表示可能です。

(進行中、クローズなど)

その他便利な機能

  • 内部コメント機能

 InboxやCaseは内部コメント機能があり、チーム内でやり取りが可能となります。対応に困っている場合など、相談しながら進めていくことができます。

  • 自動化ルール

 自動化ルールを設定すると、コメント等を自動的にケース化することが可能です。

  • 承認機能

 メッセージやコメントに返信する際に、実際に送信する前に承認を依頼することができます。

 承認待ちの会話は、Smart Inboxで確認することができます。

【Statusbrew】

Statusbrewでは、コメントの監視・管理は受信箱にて行います。

受信したコメントやメッセージは、この受信箱に入ります。

この画面のみで、返信や担当者のアサインなどが可能で、会話のステータスやセンチメント、ユーザーの詳細情報なども確認できます。

また、オープン(会話中)、スヌーズ(保留)、クローズの条件でフィルタリングすることも可能です。

特定のユーザーとの会話履歴

Statusbrewでは会話相手のユーザーについて、そのユーザーとの過去の会話を全て追うこともできます。

右下の「最新の会話」に、そのユーザーとの過去の会話が全て表示されます。

その中から見たいスレッドを選択すると、

私の割り当て

自身がアサインされた会話は、「私の割り当て」から確認することができます。

ビュー

ビューを作成することで、特定の条件に該当する会話を一覧化することができます。

ビューは複数作成可能なので、組織で必要なもの、チームとして必要なもの、特定のメンバーで共有するもの、個人で見たいものなど、様々な要件で作成できます。

その他便利な機能

  • チーム受信箱

 チーム受信箱は、特定の条件に該当するメッセージをチームで共有し、対応していく受信トレイです。

 これにより、メッセージ内容に対して適切な担当者が返信することができます。誰がどのメッセージを対応するべきか、といった自身やチームのタスクが明確になり、カスタマーサポートチームの混乱を防ぎます。

  • 自動化

 Statusbrewにはルールエンジンという機能があります。ルールエンジンは、様々な業務を自動化するものです。ルール(条件)を設定し、それに該当する場合のアクションを設定します。

 このルールエンジンを使うと、会話へ自動的に返信したり、会話を特定のチームや担当者にアサインしたり、悪意のあるコメントを削除したりと、様々な業務を自動化できます。

 先程のチーム受信箱へ会話を自動的に移動することも可能です。

  • カスタム属性フィールド

 「5.投稿作成画面で比べる」でもご紹介したカスタム属性フィールドは、エンゲージ機能でも利用できます。

 エンティティが「会話」の属性が、エンゲージ機能の会話にて設定可能となります。

 カスタム属性フィールドを設定すると、会話をより細かく柔軟に分類することが可能となります。

 自身で好みのアイテムを設定できるため、組織固有の分類などにも対応できます。

 会話の追跡やフィルタリングに非常にメリットがあり、受信箱を整理して対応漏れを防ぎます。

 タグを設定することもできますが、よりカスタマイズ性が高いのがカスタム属性フィールドです。

【評価】

Sprout Social ★★★☆☆

Statusbrew  ★★★★☆

Sprout Socialのエンゲージ機能は少々複雑な印象となりました。Smart Inboxでは、コメント、それに対する返信も含む全ての会話が表示されます。全てが1つの画面で見れることはメリットでもありますが、表示量も多くなり、またどの投稿に対するどのコメントがどういった状況なのか、コメントの時系列、ステータスが見にくくなってしまいます。

ただし、フィルタリングやビューを使用したり、Case画面ではその問題がある程度解決されます。Case画面では会話がスレッド単位で表示され、クリックすると過去の会話の流れも確認ができます。しかしながら、毎回Caseを作成するのは少々煩雑で、Smart InboxとCaseの2つ画面を行き来しなければならないところが少々面倒に感じました。

一方Statusbrewは左側に会話の一覧が表示され、クリックすると詳細が右側に表示される仕組みです。メールボックスに近いため、使い慣れた感じがあります。

会話をフィルタリングしたい場合に、ビューを作成する必要がありますが、カスタム属性フィールドやタグなど、フィルタリングできる項目の多さは魅力です。

ただし、Sprout Socialにあるコメントを送信する際の承認機能は、Statusbrewにはありません。

7.自動化機能で比べる

世の中にあるソーシャルメディア管理ツールには、様々な業務を自動化する機能が備わっているものもあります。

そこで、自動化機能について比較してみましょう。

【Sprout Social】

Sprout Socialでは、「Automated Rules」という機能があります。こちらは、設定画面よりルールを設定し、自動的にタグを設定したり、会話を完了する等の機能です。

※Advancedプラン以上で利用可能となります。

Automated Rules(自動化ルール)では、このようなことが可能です。

  • 投稿のタグ設定

 公開した投稿に、特定の単語や文言が含まれる場合に、自動的に特定のタグを設定

  • 受信メッセージのタグ設定

 特定のソーシャルプロファイルやコンテンツタイプ、ブランドキーワード、単語・文言が含まれる場合に、Smart Inboxで受信したメッセージに自動的に特定のタグを設定

  • 受信メッセージを完了

 タグ設定と同様、特定の条件の場合に受信したメッセージをClose(完了)ステータスへ設定

  • メッセージ受信時にアラート

 受信メッセージに特定の単語・文言、ブランドキーワードが含まれる、もしくは特定のメッセージタイプの場合に、メールもしくはモバイルアプリのプッシュ通知でアラートを送信

  • メッセージを非表示にする

 受信メッセージに特定の単語・文言が含まれる場合に、メッセージを非表示にする

その他、レビューに対しても自動化ルールを適用することも可能です。

【Statusbrew】

Statusbrewの自動化機能には、

があります。

受信メッセージ(コメントやメンション)を自動監視するルールエンジン

ルールエンジンは、エンゲージ機能の1つで、指定した条件に一致した場合に特定のアクションを実行する機能となります。

ルールを設定することで、特定の条件に合致した会話(受信したメッセージ)に返信したり、タグの設定、悪質なコメントを削除したりと、コメント監視を自動化することが可能となります。

ルールは、ダッシュボード > ルールエンジン から設定できます。

ソーシャルプロファイルを選択し、トリガー(ルールが実行されるきっかけ)を設定します。

また、フィルターで条件を絞ることができ、ここでもカスタムフィールドを利用することができます。

(カスタムフィールドは、「5.投稿作成画面で比べる」「6.コメント管理/監視機能で比べる」にてご紹介しています。)

そこから、実行するアクションを選択します。

なお、特定の条件に合致した場合に、メールの他SlackやMicrosoft Teamsで通知を送信することも可能です。

条件を柔軟に指定することが可能なため、商品の問い合わせ用、優先対応が必要な会話用、SPAMや悪質コメント対策用など、用途に分けて多様に作成することができます。

公開前/公開後の投稿の管理を自動化する投稿監視ルール

投稿監視ルールはルールエンジンと同様、任意の条件を設定し、条件に合致した公開前や公開後の投稿に対して特定のアクションを実行する機能です。

例えば、

  • 公開前・後の投稿にタグを自動で設定

  • 特定のユーザーやユーザーグループが作成した投稿に対し、指定した承認ワークフローを自動で実施

  • 特定のワードを含む投稿を自動で却下(ブランドガイドラインに違反している場合、使用禁止絵文字・使用禁止用語を使用している場合、ブランドや他社の毀損を及ぼす表現等)

このように投稿監視ルールを活用可能です。

特に投稿前の内容チェックは、不適切な投稿を防ぐ、いわゆる炎上を防ぐために非常に重要です。投稿作成をアルバイト・パートやインターンの学生が担当する場合にも、承認フローを必須化できると安心して業務を任せることができます。

投稿監視ルールは、予約プランナー > 投稿監視ルール から設定できます。

アクションは複数設定することができます。また、条件やアクション(投稿を更新するとき)にはカスタムフィールドを利用できます。

こういった設定項目はとても便利ですが、項目を増やしていくと設定作業が煩雑になってしまうことが問題です。しかしながら、この自動化ルールを使用すると特定の条件下で自動で項目を更新できるので、大変便利な機能です。

【評価】

Sprout Social ★★★☆☆

Statusbrew  ★★★★★

Sprout Socialの自動化ルールは機能が限定されている印象がありました。タグの自動設定がメインとなり、悪質コメント対応はできますが、自動返信ができない、通知はメールもしくはモバイルアプリのみ、投稿前の自動監視はできない、といった理由です。

ただし、自動化のテンプレートがあるため、自動化の設定作業は容易に行えると思われます。

一方Statusbrewは自由度が高くあります。アクションやフィルターを自在に設定することができ、様々な用途に利用できます。

自動化できる範囲もエンゲージだけではなく、投稿監視も可能なため、炎上対策としても大いに活用可能です。

SlackやMicrosoft Teamsでのアラートも可能で、何より投稿前の監視も自動化できる点が大きな利点だと感じました。

8.分析・レポート機能で比べる

分析・レポート機能で比較してみましょう。

【Sprout Social】

Sprout Socialのレポート機能は、

  • Cross Network Report

 プロファイル毎のパフォーマンスや、指定の期間内でのすべてのアクティビティ、タグ別のパフォーマンスなど

  • Profile by Network

 Facebook、Instagram、Xのパフォーマンス

  • Paid by Network

 有料ページのパフォーマンス(Facebook、Instagram、X、LinkedIn)

  • Competities by Network

 競合他社のパフォーマンス(Facebook、Instagram、X)

  • Customer Care

 Case(ケース)ごとのパフォーマンス

 ※Caseは受信箱の機能の1つです。「6.コメント管理/監視機能で比べる」にてご紹介しています。

  • Internal Performance

 内部パフォーマンス。受信トレイのパフォーマンスやチーム毎のパフォーマンス、従業員アドボガシーなど。

  • Reviews

 特定の期間内でのレビューパフォーマンス、評価概要など

また、Google Analyticsと連携することも可能です。

その他、Premium Analytics(オプション)をアドオンすると、カスタムレポートを作成できます。

このPremium Analyticsを利用すると、500以上の指標を利用することが可能となります。

参考:What metrics are available in-plan and for Premium Analytics?

【Statusbrew】

Statusbrewのレポート機能は、完全カスタマイズとなります。

レポート機能には自由レポートとテンプレートがあります。

  • テンプレート

 使い放題の豊富なテンプレートからレポート作成。1つもしくは複数のデータソース(ソーシャルプロファイル)を選択し、必要に応じて項目を追加可能。

  • 自由レポート

 フルカスタマイズのレポート。1つもしくは複数のデータソースを選択し、指標(メトリクス)を組み合わせて作成。

まずは、テンプレートからのレポート作成がおすすめです。

豊富に用意されているテンプレートを選択するだけで完成するため、非常に容易に作成が完了します。

テンプレートをベースにし、そこから項目を編集したり追加することで、多様な用途で分析レポートを利用できます。

テンプレートには、

  • クロスネットワーク

 フォロワー数やリーチ数、インプレッション、エンゲージメントなどを、プロファイル毎やサマリーで表示。全体的なパフォーマンスレポート。

  • 投稿パフォーマンス

 投稿数やインタラクション、エンゲージメント(いいね、シェア、保存など)や、リーチ数、投稿の頻度などを、プロファイル毎や投稿タイプ別、カテゴリ別のコンテンツパフォーマンスなどで表示。投稿に関するパフォーマンスレポート。

  • オーバービュー(Facebook、Instagram、X、TikTok、YouTube、LinkedIn、Google My Business)

 各プロファイルの概要。投稿数やインプレッション、エンゲージメント、全体のサマリーを表示。ソーシャルチャネル固有の指標を使用したい場合におすすめ。

  • 競合パフォーマンス

 自社のアカウントと競合他社のアカウントについて、フォロワー数などを比較。

 事前に競合アカウントを追加する必要があります。

このような観点での分析レポートが用意されています。

また、StatusbrewではSprout Socialから乗り換えたユーザー向けのテンプレートも用意されています。

こちらを利用すると、Sprout Socialと同様のレポートを利用することができます。元々Sprout Socialを利用していたユーザーにとっては非常に魅力的です。

レポート機能はダッシュボードとセクション、ウィジェットで構成されています。

  • ダッシュボード

 レポートの単位。このダッシュボードに様々な要素を配置していきます。

  • セクション

 レポートを分けるページのようなもの。セクションを追加すると、タブでセクションを切り替えて表示できます。セクションを作成することで、特定の括りでデータを表示したり、クライアント毎やエリア毎など、様々な形態でレポートを作成できます。

  • ウィジェット

 レポートの構成要素です。このサマリーのウィジェット、エンゲージのウィジェット、リーチ数のウィジェット、フォロー数やいいね数などのウィジェットなど、様々なウィジェットをセクション内に配置していき、レポートを作成します。

テンプレートをカスタマイズしたり、自由レポートを作成する場合は、セクションやウィジェットをダッシュボードに追加していき、必要なデータを並べていきます。

ウィジェットについても、テンプレートから選択、もしくはウィジェットを新規作成が可能です。

なお、レポートのテンプレートは現在22パターン(英語版)用意されており、238の指標(メトリクス)が提供されています。

※2025年2月時点

これらのテンプレートや指標を使用して、多様な観点から独自のレポートが作成可能となります。

【評価】

Sprout Social ★★★★☆

Statusbrew  ★★★★★

Sprout Socialは非常に高度な分析が可能です。様々な観点からのレポートをメニューから選択でき、利用がとても容易です。

特に、Premium Analyticsを利用した場合、豊富な指標から組織に合ったレポートを作成できます。

一方Statusbrewは、カスタマイズ性が非常に高いです。テンプレートを利用した場合も、そこから自由に情報を追加していくことが可能です。1から作成は大変だという場合も、テンプレートをベースに作成すると難易度が一気に下がります。

ただし、両ツールともに言えることですが、豊富な指標を利用できる分、カスタムレポートの作成作業は慣れるまで少々難しく、ハードルが高く感じる可能性があります。

9.カスタマーサポートで比べる

世界中にあるソーシャルメディア管理ツール、さらに言うとSaaSツールは、疑問点等はヘルプページなどを利用して自身で解決していく、セルフサービング方式が一般的です。

そのため、ツールの選定時、カスタマーサポートは非常に重要な要素です。

では、カスタマーサポートで比較してみましょう。

【Sprout Social】

Sprout Socialのカスタマーサポートはチャットとメールのサポートがメインです。

どちらも月~金曜日の24時間体制となっています。ちなみに、全てのタイムゾーンに対応しているとのことです。

チャットはダッシュボードの右下より開始できます。

実際にチャットにて問い合わせしたところ、1分以内に返答がありました。

Botではなく、実際のサポート担当者からの返答でした。

なお、原則日本語対応はされていませんが、試しにチャットを日本語で入力したところ、翻訳ツールを利用して日本語で返答してくれました。

【Statusbrew】

Statusbrewのカスタマーサポートは、Sprout Socialと同様にチャットがメインです。

ダッシュボードの右下からチャットを開始できます。

StatusbrewもBotは使用せず、カスタマーサポートチームからの返答となります。

1分前後で返答されます。

Statusbrewの大きな特徴は、カスタマーサポートも日本語OKであることです。

翻訳ツールを使用しない分、素早いやり取りが実現し、細かなニュアンスも伝えやすくなります。

【評価】

Sprout Social ★★★★☆

Statusbrew  ★★★★★

Sprout Social、Statusbrewどちらもレスポンスが非常に速く、スムーズなサポートが実現します。

Sprout Socialも非常に親切な対応でしたが、日本語には原則対応していなく、翻訳ツールを介したやり取りとなっている点が、とても惜しい印象です。

Statusbrewは日本語ローカライズを行っており、日本チームがサポートを行うため、より安心して利用していけます。

10.プラン・価格で比べる

次に、料金プランで比較してみましょう。

【Sprout Social】

Sprout Socialは4つの料金プランがあります。

  • Standard:$199(約29,850円)

  • Professional:$299(約44,850円)

  • Advanced:$399(約59,850円)

  • Enterprise:カスタム見積もり

こちらは全て、1ユーザーあたりの価格となります。

そのため、複数のユーザーで利用する場合、上記プランをユーザー分購入するか、Enterpriseプランとなります。

正直に言って、とても高額です。いかに機能が素晴らしくても、全ての機能をくまなく利用しない限り、決してお財布に優しいツールでないことは事実です。

ちなみに、口コミサイトのRedditでレビューを見てみると、ユーザー分で年間$27,000(約405万円)支払っている利用者もいるようです。

月額に換算すると、約34万円となります。

また、「7.自動化機能で比べる」でご紹介した自動化ルールを使用はAdvancedプランからでないと利用できなかったりと便利な機能は上位プランでないと無い場合もあり、「8.分析・レポート機能で比べる」にてご紹介したPremium Analyticsはアドオンとなるため、さらにコストがかさんでしまう可能性があります。

【Statusbrew】

Statusbrewでは、3つの料金プランがあります。

  • Standard:15,000円

  • Premium:35,000円

  • Enterprise:カスタム見積もり

Statusbrewでは、最も安価なStandardプランでもユーザー数が8、ソーシャルプロファイル数が10と、チームでの利用を前提としたプラン設計となっています。

また、大規模チームや多くのクライアントを抱える代理店アカウント数が多い全国展開の店舗向けなどに、ボリュームディスカウントも行っております。

ユーザー数が多い企業向けに「ユーザー数無制限プラン」の用意もあり、アカウント数・ユーザー数が多い場合もお財布に優しいプラン内容となっています。

Statusbrewの実際の事例ごとの価格プラン一覧

実際の導入事例より、価格例をご紹介します。

ケース1:行政機関の公式アカウント管理

 ユーザー数:約950名

 ¥500,000 / 月額

ケース2:日英バイリンガルコンテンツとコメント監視のフロー設計

 ユーザー数:約100名

 ¥120,000 / 月額

ケース3:多店舗展開事業者のInstagramとGoogleの投稿自動化とレビュー管理

 店舗数:500

 ¥380,000 / 月額

ケース4:SNS運用代行を行っている代理店

 クライアント数:50社 

 ¥250,000  / 月額

【評価】

Sprout Social ★★★☆☆

Statusbrew  ★★★★★

価格はツール検討の際に必須となってくる条件だと思われます。いくら良いツールであっても、予算が大きく超過してしまうと導入を諦めざるを得ません。

Sprout Socialの最大のデメリットは価格であると言っても過言ではないでしょう。

非常に多様で上質な機能を提供していますが、価格面で導入を諦める、もしくは乗り換えを検討するユーザーも多くいることが、Redditなどの口コミを見ていると伺えます。

その点、Statusbrewは機能を広範囲でカバーしていますが、価格面でのメリットも圧倒的に強いツールです。

11. レビュー評価で比べる

最後に、実際のユーザーレビューにて比較してみましょう。

今回は、ソフトウェア評価サイトのG2のレビューで比較しました。

参照:https://www.g2.com/compare/sprout-social-vs-statusbrew-llc

総合評価は、5点満点中

Sprout Social:4.4(3,834件)

Statusbrew:4.8(257件)

となっており、Sprout Socialがレビュー件数が圧倒的に多いことを除いても、Statusbrewの評価の高さが伺えます。

特に、フォロワーの分析や感情分析において、Statusbrewの評価が高くなっています。

また、ソーシャル広告(ソーシャルメディアにおける広告のマーケティング施策)ではSprout Socialの評価が低く、Statusbrewは効果的な広告やキャンペーン管理が行えると記載されています。

品質など、ツールの概要における評価はこちらです。(10点満点)

評価項目としては、上から順に

  • Meets Requirements:要件に合致する

  • Ease of Use:使いやすさ

  • Ease of Setup:セットアップの容易さ

  • Ease of Admin:管理のしやすさ

  • Quality of Support:サポートの品質

  • Has the product been a good partner in doing business?:ビジネスを遂行する上でこの製品が良いパートナーとなっているかどうか

  • Product Direction(% positive):製品の方向性(ツールの肯定度)

となっており、全ての項目でStatusbrewの評価が上回っています。

こちらは、機能ごとの評価となります。(10点満点)

評価カテゴリーはこの4つです。

  • Social Media Analytics:ソーシャルメディア分析

 パフォーマンス分析やフォロワー分析などの各種分析や、競合分析、感情分析、レポートのカスタマイズ性や拡張性など

  • Social Media Management

 コンテンツ作成、コンテンツカレンダーなどの機能や、コラボレーション、エンゲージメント機能など

  • Social Media Listening Tools

 ブランドモニタリングやキーワード追跡、トレンド分析、ソーシャルレポートやデータフィルタリングなど、ソーシャルリスニングに関する機能

  • Social Customer Service

 ソーシャルメディアを通じたカスタマーケア機能

この評価についても、StatusbrewがSprout Socialより高評価となっています。

また、Statusbrewは評価点数がいずれも9.4点を超えるという結果となり、ユーザーの満足度の高さが伺えます。

【評価】

Sprout Social ★★★★☆

Statusbrew  ★★★★★

G2のレビューに関しては、数値で算出されているため比較結果は明瞭かと思われます。

特に機能ごとの評価に関して、Sprout Socialの最低点数が7.1となっているのに対し、Statusbrewの最低点数は9.2となっており、Statusbrewは機能全般が高品質であり、広範囲をカバーしていることがわかります。

Sprout Socialのレビュー数は圧倒的に多く、広く認知されている製品であることは納得ですが、機能面でいうとStatusbrewがユーザーに人気があることが伺えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、Sprout Social vs Statusbrewとして、Sprout Socialの機能を徹底調査しました。

確かにSprout Socialは高機能であり、業界のリーダーである理由は大きく納得しました。

全体的にUIも使いやすく、直感的に使用することができます。

しかしながら、

  • 日本語対応していない

  • 自動化が少々機能不足

  • Smart Inbox(受信ボックス)が少々使いにくい

  • アドオンやAdvancedプラン以上でないと使えない機能が多い

  • 価格が高い

などといった面において、デメリットを感じる部分もあるツールとなりました。

Statusbrewについて、もし導入を検討していたり、より良いオファーについて詳しく知りたい方は、右下のライブチャットからお声掛けください。日本チームがすぐに応答します。