こんにちは、ソーシャルメディアのモデレーションツールStatusbrewです。

デジタルマーケティングは、費用対効果が高く、ターゲット層に効果的にリーチできることから、ますます注目を浴びています。特に、ソーシャルメディアマーケティングはその中でも非常に有力な手法です。

なぜなら、ソーシャルメディアマーケティングには

  • 複数のソーシャルメディアプラットフォームを活用することで、広範なオーディエンスにアプローチできる

  • オーディエンスとの双方向のコミュニケーションが可能

  • 情報が拡散しやすい

という特性があるからです。

これらの特性は、ブランドの認知を高め、エンゲージメントを獲得するのに役立ちます。一方で、それらの特性は炎上のリスクに繋がり、批判的なコメントや議論が広がる可能性があります。

そのため、ソーシャルメディアを有効に活用するためには、「ソーシャルリスニング」や「モデレーション(監視)」を行い、オーディエンスの声をモニタリングすることが求められます。

オーディエンスの声をモニタリングする方法はいくつかありますが、無数に存在する投稿を監視するためには、いずれにしてもソフトウェアや代理サービスを導入することが必要不可欠です。

この記事では、大きく外資系のソフトウェアと日本企業のSNS監視サービスに焦点を当てて、それぞれの特徴を比較していきます。

外資系

Sprout Social

まずは外資系のソーシャルメディア管理ツールについて見ていきましょう。

この分野においてトッププレイヤーとして挙げられるのは、Sprout Socialです。

Sprout Socialは中小企業から大企業まで、あらゆる規模の組織向けに設計されており、ユーザーフレンドリーなインターフェースと優れたサポートで知られていました。しかし、カスタマーサポートの質の悪化と度重なる料金改定で落ち目にあります。

概要

Sprout Socialは、ソーシャルメディアの公開、スケジューリング、エンゲージメントツール、豊富なアナリティクスへのアクセスなど、様々な機能を提供しています。また、ソーシャルリスニング機能も備えており、ユーザーはトレンドの発見、センチメントの分析、ソーシャルメディアでの会話からの情報の抽出を行い、マーケティング戦略に生かすことが出来ます。

また、重要なインサイトを用いてソーシャルメディアのスピードとスケールにおいてビジネスを変革することをAIを搭載したビジネスインテリジェンスが可能にします。

監視できるSNS

  • Facebook

  • X / Twitter

  • Instagram

  • Youtube

  • LinkedIn

  • TIkTok

  • WhatsApp

  • Reddit

  • Tumber

モデレーション機能

ソーシャルリスニング

Yes

チケットのタグ付け

Yes*

ハッシュタグとメンションモニタリング

Yes

センチメント分析

Yes

*Professional プランから $399/月

費用

どんな人におすすめ?

  • 大規模な組織

  • 予算が潤沢にある

  • 複数のソーシャルメディアを管理している

  • SNSの一元管理をしたい

日本語対応 ×

Sprout Socialは、実績もあり非常に便利なツールであることは間違いありません。しかし、費用の高さが大きなネックとなっています。ソーシャルリスニングやコメント監視は、ツールを用いることで一人で行うことも出来ますが、チームを持つことで、作業負荷を分散し、より迅速かつ効果的にコメントをモデレートすることができます。そのため、追加ユーザー1名につき$299/月は大きな出費となるでしょう。

チームでモデレーションをしたい、複数のソーシャルメディアを管理している、しかし、Sprout Socialは高すぎる!といった場合の選択肢としてStatusbrewをご紹介します。Statusbrewは圧倒的に低価格で「大規模組織をStatusbrewに迎え入れること」が可能です。また、Sprout Social や多くの他の外資系ツールと違い、「日本語対応」も進んでいます。

Statusbrew

概要

Statusbrewは、機能面でSprout Socialの対抗馬として存在します。ソーシャルメディアのためのコンテンツマーケティング管理やリスクマネジメント対策、コメント監視を含めたエンゲージメント管理を一元化し、社内の承認ワークフローの最適化と高機能分析を提供しています。カスタマイズ性が非常に高いのも特徴の一つで、個人事業主・中小企業様から、大企業・代理店様まで幅広くお使い頂けます。

洗練されたUI(日本語対応)とAIサジェスト機能

モデレーション機能

ソーシャルリスニング

Yes *

タグ機能

Yes

ハッシュタグ&メンションのモニタリング

Yes

センチメント分析(スコアリング機能付き)

Yes**

*X / Twitterは従量課金式 $50/1000ツイート

**Premiumプランから $229/month

費用

月額¥15,000(3人のユーザー) (年間払い)

¥15,000/月額で開始

Statusbrewは初期費用や運用費用などいっさいいただきません。

監視できるSNS

どんな人におすすめ?

日本語対応 ◎

Statusbrewは日本チームがあり、さらに過去6年間のサポートの所見返信時間平均5分をキープしています。

筆者の一押しはSprout SocialStatusbrewですが、まだまだ他にも便利なツールは沢山あります。

Hootsuite

次にご紹介するのは、SNS管理ツール業界のもう一つの雄、Hootsuiteです。 Hootsuiteは、業界で確立された地位を持つ老舗のプレイヤーであり、多くのユーザーに信頼されています。

概要

Hootsuiteは、ユーザーが単一のダッシュボードから複数のソーシャルメディアアカウントを管理できるソーシャルメディア管理プラットフォームです。コンテンツのスケジューリングと公開、ストリームのモニタリングとリスニング、アナリティクス、プライベートメッセージとパブリックメッセージの受信トレイ管理などの機能を提供しています。他のツールと比較するとシンプルな印象を受けます。そもそもの機能は少なめですが、Add-onで機能を増やす事ができます。機能がありすぎても持て余してしまう、必要な機能だけ欲しいという人にはおすすめです。ただし、機能がシンプルだからと言っても、お手頃価格であるというわけではありません

Hootsuiteのベスト代替品

Hootsuiteに代わる企業、代理店のためのソーシャルメディア管理ツールはStatusbrew

監視できるSNS

  • Facebook

  • Instagram

  • X / Twitter

  • TikTok

  • YouTube

  • LinkedIn

など

モデレーション機能

Keyword monitoring

Yes

Tagging

Yes*

Hashtag and mention monitoring

With add-in

Sentiment analysis

With add-in

*Businessプランから $739/month

費用

月額$99~(1 user)

$249 (3 users)

どんな人におすすめ?

  • 必要な機能だけ欲しい

  • SNSの一元管理をしたい

日本語対応 ×

Sprinklr

次にご紹介するのは、HootsuiteやSprout Socialに並び、ソーシャルメディアマネジメント分野で確固たる地位を築いているSprinklrです。

概要

Sprinklrは、顧客体験管理(CXM)のプラットフォームを提供しています。ソーシャルメディアマーケティング、ソーシャル広告、コンテンツ管理・公開、コラボレーション、従業員アドボカシー、カスタマーサービス、ソーシャルメディアリサーチ、ソーシャルメディアモニタリングなど様々な機能があります。Sprinklrも日本語対応が進んでいます。多機能で複雑な印象です。Sprinklrは最低25人から利用できる大規模なチーム向けのツールです。利用するためには莫大な費用が掛かります年間1000万円以上)。その点に置いても、予算が潤沢にある大企業向けの会社だと言えるでしょう。

監視できるSNS

  • Facebook

  • X / Twitter

  • Instagram

  • LinkedIn

  • YouTube

  • TikTok

  • Pinterest

  • WhatsApp

など

モデレーション機能

Keyword monitoring

Yes*

Tagging

Yes**

Hashtag and mention monitoring

No

Sentiment analysis

No

*Sprinklr Social $299/month

**Sprinklr Service $249/month

費用

月額$299 ~ (1 user)

どんな人におすすめ?

  • 大規模のチーム(最低25メンバー)

  • 予算が潤沢にある

  • 複数のソーシャルメディアを管理している

  • SNSの一元管理をしたい

日本語対応 ○

Agorapulse

次は、これまで紹介したソーシャルメディア管理ツールを調べると、代替品として必ずといっていいほど検索に名前が出てくるAgorapulseです。

概要

Agorapulseも、複数のソーシャルメディアのメッセージの管理、コンテンツのスケジュールと公開、エンゲージメントのモニタリング、アナリティクスを効率的に行うためのソーシャルメディア管理ツールです。Agorapulseは、ソーシャルメディア管理の革新的なアプローチ方法、迅速なカスタマーサポートという点で、他よりもユーザーフレンドリーな特徴を持っています。投稿のみに焦点を当てれば非常に使いやすいツールであることは間違いありません。しかし、モデレーション機能は他と比べて劣る印象があり、特に炎上しやすいX / Twitterを監視できない点は、「監視ツール」という本記事の比較基準では大きなマイナスポイントです。

監視できるSNS

  • Facebook

  • Instagram

  • Youtube

モデレーション機能

Keyword monitoring

Yes*

Tagging

Yes**

Hashtag and mention monitoring

Yes***

Sentiment analysis

No

*YouTubeのみ

**Advancedプランから $119/month

***Youtube と Instagramのみ

費用

月額$49~(1 user)(年間払い)

どんな人におすすめ?

  • 小規模

  • スマホアプリで管理したい

日本語対応 ×

Meltwater

次に、これまでご紹介したソーシャルメディア管理ツールとは異なるアプローチを持つ、Meltwaterについてご紹介いたします。

概要

Meltwaterは、他の紹介したツールと比較して、情報収集、アナリティクス、ソーシャルメディア監視の機能が特に充実しています。その理由は、Meltwaterがソーシャルメディア管理ツールではなく、むしろメディアインテリジェンスプラットフォームであるためです。メディアインテリジェンスは、顧客、競合他社、業界、自社ブランドに関するさまざまな情報を収集するためのツールであり、Meltwaterを使用して、メディアモニタリング、ソーシャルリスニング、データ分析を実行することで、効果的な意思決定のサポートとなります。メディアインテリジェンスは、競争分析、リードジェネレーション、顧客体験の向上、PR分析など、さまざまな用途に活用できます。

監視できるSNS

  • Facebook

  • YouTube

  • X / Twitter

  • Instagram

  • TikTok

  • LinkedIn

  • Sina Weibo

  • Douyin

  • Twitch

など

モデレーション機能

Keyword monitoring

Yes

Tagging

Yes

Hashtag and mention monitoring

Yes

Sentiment analysis

Yes

費用

要問合せ

Meltwaterは2000以上のニュースメディアや掲示板を含むため、価格が高騰になる場合があります。

どんな人におすすめ?

  • マーケター

  • 中堅企業・中小企業(市場での企業の立ち位置を理解出来る)

  • コミュニケーションマネージャー

日本語対応 ○

外資系まとめ

まとめると、Sprout SocialHootsuiteSprinklrは、ソーシャルメディア管理ツールの三大巨頭として君臨しています。しかし、これらのツールは値上げが進行し、巨大化に伴ってカスタマーサポートの質が低下している傾向にあります。

そこで、人気が高まっているのがStatusbrewAgorapulseです。Agorapulseは、モデレーション機能には劣る部分がありますが、使いやすさに優れており、ソーシャルメディア管理ツールの初心者や個人・小規模チームに適しています。一方、Statusbrewは多彩な機能と高いカスタマイズ性を備えており、幅広い規模の企業様や代理店様のニーズに応えることができます。また、Premiumプランからアカウントマネージャーが提供され、専属のアカウントマネージャーが設計補助やオンボーディングなどを丁寧にサポートします。特に、「監視」の基準に関するアドバイスから、実際のプラットフォームでの自動化設計の補助まで、「日本語」で対応するアカウントマネージャーにお任せください。

そして、Meltwaterは独自のアプローチであるメディアインテリジェンスを提供しています。他の機能に関しては他社と比べて劣る部分もありますが、情報収集と分析の分野では優れています。

日本企業

日本企業も様々なソーシャルメディア監視ツールを提供しています。しかし、ツールを使い自動化を自分で設計する外資系のツールと異なり、日本企業はコンサルティングから運営まで全てカバーしている形態が多いです。価格や詳細な情報などは資料請求して問い合わせが必要となりますが、日本企業の投稿・SNS監視サービスの有名どころを大まかにご紹介します。

E-Guardian

概要

E-Guardianは、企業やブランド向けに、ウェブサイトやブログのウェブ有人監視を提供している総合インターネットセキュリティ会社です。提供するサービスには、ブログ、ソーシャルネットワーク、フォーラムの有人監視サービス「Net Petrol」、直接チェックする必要のある投稿を最小限に抑えるウェブ監視システム「E-Trident」、オンラインで共有される画像を選別・分析する画像フィルタリングシステム「ROKA SOLUTION」などがあります。他にも、 E-Guardianは、アプリケーションやゲームのカスタマーサポート、広告管理サービスも提供しています。

費用

月額¥100,000~(別途初期費用あり)

Eltes

概要

Eltesはデジタルリスクに特化した日本企業です。犯罪投稿を感知するSNS監視サービス、日新車を検知する画像解析サービス、犯罪を未然に防ぐ物理セキュリティーサービスなどを提供しています。企業などの組織が直面するリスクを対処するために、体制整備などから支援を行っています。

費用

要問い合わせ

アディッシュ

概要

アディッシュは、インターネットでの「つながり」から生じる問題を解決し、利用者にとって健全で心地よい居場所をつくることを目標に掲げています。それに伴い、ソーシャルメディアやウェブプラットフォームの投稿監視を含むインターネット監視サービスを提供しています。ソーシャルリスニング、SNS監視、その他ネット監視など、これまでの二社に比べて、監視に特化しています。契約形態もさまざまです。

費用

SNS監視(ソーシャルメディア監視)の価格例

初月:¥150,000

月額:¥85,000

エフェクチュアル

概要

Webリスクソリューションを提供するエフェクチュアルが運営するSORILa(ソリラ)は、企業が抱えるWebリスクの課題解決に役立つ情報を提供するWebリスクマネジメント専門メディアです。SORILaでは、Webリスク診断、誹謗中傷に関する法律知識、誹謗中傷事件の最新動向を踏まえた誹謗中傷対策セミナーなど、様々なサービスを提供している。また、誹謗中傷事件の最新動向に関する情報提供や、誹謗中傷による被害がどの程度なのか分からないという方向けに、無料でWebリスク診断も行っています。大きく分けて二つのサービスがあり、安価で機会による無人監視のMimamornと、有人の投稿監視サービスのオンライン評判管理対策があります。オンライン評判管理対策は、コンサルティングサービスから、逆SEO、ネガティブキーワード対策、検索エンジン上のネガティブ情報の検知・記録・通知などを行います。

費用

Mimamorn 月額¥398,000~

オンライン評判管理対策 要問合せ

日本企業まとめ

すべての企業に監視サービスはありますが、それぞれのコンセプトが異なっています。それは、監視サービス以外のサービスからも読み取ることができます。

E-Guardianは包括的なインターネットセキュリティ企業で、投稿監視だけでなくサイバーセキュリティ・広告審査代行・デバッグ・コンプライアンス対策などあらゆるインターネットセキュリティのニーズに対する解決策を提供しています。

エルテスはデジタルリスクマネジメントに特化した日本企業で、タレントリスク事前調査や、中国WEBリスクマネジメントサービスなどの実態調査から、ルール策定支援、SNSリスク研修などの体制構築の支援を行っています。これらのサービスは、デジタルリスクを未然に防ぐという目的に基づくものです。

アディッシュは、ソーシャルメディアやウェブプラットフォームの投稿監視など、インターネット監視サービスを提供しています。特に、ソーシャルメディアの監視、SNS監視、およびその他のネット監視に特化しています。「円滑なコミュニケーションのためのリスク管理」というスローガンをインターネットモニタリング事業のモットーにしています。

エフェクチュアルは、Webリスクソリューションを提供しています。Webリスク診断、誹謗中傷に関する法的知識、最新の誹謗中傷事件の動向に基づいた誹謗中傷対策セミナーなど、さまざまなサービスを提供しています。エルテスが炎上の防止だとしたら、エフェクチュアルは炎上の解決に焦点を当てています。

なぜ投稿・SNS監視を導入したいかに合わせて企業を選んでもいいかもしれません。

外資系と日本企業の違いのまとめ

外資系のツールと日本企業のサービスとを比較すると、以下のような違いがあります。

外資系のツール

外資系のツールは、自動化を自分で設計することができ、比較的安価な傾向があります。これらのツールには、多様な機能が提供されており、SNSを管理するツールの一部として利用されています。その主な目的は、モニタリングを通じてエンゲージメントを高めることです。また、一部の外資系ツールは、日本語対応していない場合もあるというデメリットがあります。導入は比較的迅速に行えます。

日本企業のサービス

一方、日本企業のサービスは代行・コンサルティング型であり、有人による監視が提供されています。これに伴い、コンサルティング料や有人監視のオペレーターの人件費などがかかり、費用が高額になることが一般的です。サービスはSNS監視、炎上対策、体制整備に特化しており、主な目的は炎上対策や火消し、逆SEOなどです。日本語での提供が行われ、導入には時間がかかることがあります。

外資系のツール

日本企業のサービス

形態

自動化を自分で設計する

代行・コンサルティング

有人・無人

AI・自動化・無人

AI・有人

費用

比較的安価

コンサルティング料・有人監視のオペレーターの人件費などが加わり高価

機能

様々な機能がある・SNSを管理するツールにある機能の一つ

SNS監視・炎上対策・体制整備に特化

目的

モニタリングをすることでエンゲージを高める

モニタリングをすることで、炎上対策・火消し・逆SEO

言語

一部対応あり

日本語で利用できる

導入

すぐに使い始めることができる

すぐに導入できない*

* 例

AdishのSNS監視を導入する場合のワークフロー。運用開始まで1か月程度必要。

ソーシャルメディアの監視ツール・ソーシャルリスニングツールの選択には、慎重な検討が必要です。まずは、外資系のツールと日本企業のサービスのどちらが自分にあっているかを検討しましょう。その後、最終的には、自社のニーズに合った企業を選び、効果的なソーシャルメディア戦略を実現するために活用することが重要です。

Statusbrewは外資系のツールの利点に加えて、日本企業のサポートの充実度やコンサルティングの要素も併せ持った包括的なサービスを提供しています。

14日間の無料お試し期間も用意されているため、まずはお気軽にお問い合わせください。