こんにちは、ソーシャルメディアマーケティングのエキスパートStatusbrewです。
今回は、ラーメン屋店長が行うべきソーシャルメディアマーケティング(SNS)運用方法についてご説明していきます。世界に誇る日本食の1つと言えば、ラーメンではないでしょうか。1番誇るべき日本食と言っても過言ではないかもしれません。筆者である私は、世界41カ国に友人がいるのですが、彼らは本当にラーメンが大好きです。好きな日本食は何?と友人達に尋ねた時1番多く聞く答えは、「ラーメン」です。日本に滞在してしばらく経った友人は、「つけ麺」と回答してくることも多いです。(ちなみに新横浜ラーメン博物館の見解によると、つけ麺はラーメンのジャンルの1つであるそうです、つまりどちらもラーメン!ラーメンの人気さが伺えます。)
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事実、観光庁が2018年に訪日外国人旅行者に行った「最も満足した飲食」に関するアンケートによると、第1位肉料理23.9%についで、ラーメンは第2位19.9%と高く、第3位の寿司16.9%より高い結果となっています。日本人のみならず、世界で人気な世界から注目されるラーメン。地域顧客に、そして世界にあなたのお店を、あなたのお店のラーメンをソーシャルメディアを用いて効果的に宣伝し始め、店舗集客増加を目指しましょう!InstagramやLINE、Facebook、Googleビジネスプロフィールは基本的にコストをかけず運用を開始することができます。この記事では、全国に1万8千店舗(経済センサス産業統計)を超えるラーメン屋運営に携わる全ての人に向けて記したいと思います。個人店舗の方だけでなく、複数店舗すなわちチェーン店の経営を行うオーナー店長や、運営を任された店長の方もソーシャルメディマーケティングの行い方が明らかになるように記します。イメージを抱きやすいようラーメン屋を例に記載しますが、飲食店、美容院、病院等すべての店舗型ビジネスにも通ずる条件で執筆致します。
この記事をお読み頂きたい方:
・ラーメン屋の店長(個人店、チャーン店どちらの店長も)
・2店舗以上の複数店舗またはチェーン店運営本部関係者
・ラーメン屋で働く従業員(正社員さん、アルバイト・パートさん)
・すべての店舗型ビジネス関係者で店舗ソーシャルメディアマーケティングを行いと考えている人
・SNS運用代行業者、SNSマーケティング代理店
店舗集客を行いたい店長がまず行うべきソーシャルメディア運用方法
アカウント開設
この記事では、InstagramやLINE、Facebook、Googleビジネスプロフィールのアカウント開設方法そのものではなく、アカウント開設時に考えるべきこと、注意すべきことと言った視点で書いていきます。アカウント開設方法そのものはすでに多くの良い記事が存在するため、開設方法がわからない場合は〇〇アカウント開設方法と使用したいソーシャルメディア名を入力し検索してください。
アカウント開設時に考えるべきこと
(1)アカウント開設時の管理・セキュリティ対策
(2)継続的アカウント運用のための投稿方法及び投稿者・承認者の決定
(1)アカウント開設時の管理・セキュリティ対策
アカウント開設時には、基本的にメールアドレスまたは電話番号が必要になります。GoogleビジネスプロフィールではGoogleアカウント、Faacebookページも同時に作成する必要があります。
個人店舗、複数店舗、チェーン店、どの店舗形態の店長にも言えることは、個人のメールアドレス、個人の電話番号を使用して登録することのないよう注意してくださいということです。絶対に、店舗のメールアドレスや電話番号、代理店が管理を担ってくれ送信してくれたメールアドレス&電話番号または本社から付与されたメールアドレス&電話番号を用いましょう。そうすることによって以下のような効果が見込まれます。
アカウントの管理とアクセスの容易化
個人のメールアドレスを使用すると、店長がアカウントの管理やアクセスを失った場合、アカウントを回復するのが難しくなります。一方、会社のメールアドレスを使用することで、店長がアカウントの管理やアクセスを失った場合でも、他の人がアカウントを管理することができます。
担当交代や移動によるリスク軽減
個人のメールアドレスを使用する場合、店長が他の人に役割を譲る際やSNS運用担当者が移動する場合にアカウントを管理することができなくなるため、ビジネスにとって重大なリスクとなります。そのリスクを軽減することができます。
複数店舗、チェーン店のラーメン屋店長はアカウント開設主は誰が適切かどうかということも考えましょう。
I.店舗で独自にソーシャルメディアアカウント開設を行う
II.本部がアカウント開設を担い、そのアカウントを譲渡してもらう
Ⅲ.代理店にアカウント開設を任せる
それぞれにメリット、デメリットの双方があります。
例えば、I.店舗で独自にソーシャルメディアアカウント開設を行った場合、店長がアカウント開設を行いたいと考えてからすぐに行うことができるため、迅速ではありますが、上記でも述べたように管理面での心配や、それに加え本部への連絡が行き届いておらず、ブランド全体イメージを保ちにくくなるといった懸念点があります。認証用に使用したメールアドレスや電話番号は、きちんとエリアマネージャーや本部も把握しているものなのか、アカウント開設に際して、本社ブランドとの連携は取れているかをきちんと確認するようにしてください。
次にII.本部がアカウント開設を担い、そのアカウントを譲渡してもらう方法ですが、こちらを強く推奨しております。本部アカウント開設を担うことで、責任の所在が本部となり、本部管理のもとアカウント運用を店舗で行うことができるようになります。本部が各店舗全体へのソーシャルメディア戦略も直接送信することができる上、炎上管理や、投稿運用車管理も全て一括で行うことができ、多くのリスクを軽減させることができます。さらに、分析もまとめて行え、店舗ごとの比較も簡単に行うことができます。詳しくは、4.[複数店舗・チェーン店]本部や本社に依頼すべきこと、調整してもらうべきことにて記します。
Ⅲ.代理店にアカウント開設を任せるという方法では、代理店にアカウント開設を任せるため、費用こそかかってしまいますが、SNS運用のプロに任せることで、管理面においてもリスクマネジメントに関するアカウントポリシーやガイドラインの作成を行なってくれます。初めにきちんとアカウント管理、セキュリティ対策をプロに任せ、学んでおくことでその後安心して運用することができます。
(2)継続的アカウント運用のため投稿方法及び投稿者・承認者の決定
アカウント開設時に管理・セキュリティ対策に加えて考えるべき事柄は、継続的アカウント運用のため投稿方法を考えること、そしてその過程において投稿者、その投稿を許可する承認者を決定することです。
継続的アカウント運用は、言わずもがな運用しているソーシャルメディアの認知度や影響力に影響してきます。下の図を見てください。投稿していない日は、ほとんどリーチされていませんが、投稿を行った日は、リーチ数が伸びていることがわかります。もちろん一度投稿を行ったから必ず伸びると言ったわけではありません。しかし、継続することによって、リーチされる件数は確実に増え、あなたのソーシャルメディア投稿を見てもらう機会が確実に増えます。このように、たった数百人のフォロワーのアカウントであっても、1.4万人の方にリーチすることができるのです。
投稿を継続させることで、
・ブランド認知度の向上
・クライアントの維持
という風に多岐に渡り良い影響をもたらせます。 投稿方法を考える際は、以下のことに注意してみてください。
・実際にどのアカウントを、誰がログインし、誰が更新するか
・コンテンツ内容担当、写真担当、完成した投稿案確認担当ときちんと役割分担を行う(作成できなかった場合、フォローできるような体制を事前に作っておく!)
・投稿内容は作成したものをすぐ出すのではなく、計画的に作成しておき、1週間前、2週間前に作成したものをできる限り予約投稿し、安定的投稿を行う
投稿者、その投稿を許可する承認者を決定する、つまり承認ワークフローを採用することによって、どのようなコンテンツを作成しているか的確に把握することができ、ブランドイメージを保てるだけでなく、炎上リスクの抑制など(1)で述べたアカウント管理、セキュリティ強化にも役立ち、そのように適切なプロセスを踏むことで、継続的アカウント運用に繋がります。
継続的アカウント運用において、もう一つ非常に重要なポイントがあります。
それは、ソーシャルメディアアカウントを「一つの場所」で管理することです。
そのためには、管理ツールを導入する必要があるため、詳細については、[複数店舗・チェーン店]本部や本社に依頼すべきこと、調整してもらうべきことにて記載します。
投稿内容の設計
投稿されるコンテンツには、企業のプロダクトを紹介するマーケティング系コンテンツや、視聴者の理解を深める、知識を深めるまたは楽しませる企画系コンテンツ、ブランディング系コンテンツと言ったように、コンテンツにもその種類と傾向があります。この記事では、投稿内容を設計する際に、どのようなことを意識するべきか、何をすべきかと言った視点で、5つのポイントを記します。
(1). オーディエンスについて知る
視聴者を研究することは、どのような投稿が最も効果的かを判断するのに役立ちます。また、使用するソーシャルメディアプラットフォームの選択にも役立ちます。すべての企業がすべてのプラットフォームで成功するわけではありません。例えば、B2BビジネスはLinkedInとFacebookで、EコマースブランドはInstagramとTikTokで、それぞれ良い結果を出す傾向があります。ターゲットオーディエンスについて確認すべきことは、以下の通りです:
年齢
ジェンダー(性別)
教育
所得
利害関係
地理的位置
オーディエンスについて学ぶことで、バイヤーペルソナをイメージすることができ、エンゲージメントを高めるコンテンツプランを構築することが可能になります。
(2). 目標を設定する
ビジネスとマーケティングのすべての取り組みには、パフォーマンスを測定するのに役立つ目標が必要です。ソーシャルメディア戦略の目標には、以下のようなものがあります。
ブランド認知
ウェブサイトへのトラフィック(ラーメン屋のウェブサイト、グッズの通販など)
セールス&リードジェネレーション(=店舗への来客、そしてラーメンを食べるという売り上げ)
エンゲージメント
(3). 競合分析の実施
競合他社がすでにソーシャルメディアをうまく活用している場合は、彼らのプロフィールをチェックして、どのようなタイプのコンテンツがうまく機能しているのかを確認しましょう。結局のところ、競合他社と同じターゲットオーディエンスを持っているので、彼らのためにうまくいくタイプの投稿は、あなたのためにもうまくいく可能性が高いです。ただし、投稿は常にユニークで独創的なものとなるよう意識してください。競合他社からデザインやコピーを盗むのは絶対にやめましょう。
(4). コンテンツを集める
あなたのブランドには、すでにマーケティング用に開発されたコンテンツがいくつかあるはずです。すべてのコンテンツを集めて、ソーシャルメディアに再利用できるものを見てみましょう。例えば、あなたのウェブサイトにブログがある場合、ウェブトラフィックとブランド認知度を高めるために、ソーシャルメディアに投稿できるブログの種類を検討します。異なるタイプのコンテンツを新しいコンテンツにすることで、再利用することができます。例えば、ブログの記事は、簡単にインフォグラフィックやビデオにすることができます。
(5). コンテンツ制作計画を立てる
店長は、日々店舗のマネジメントで忙しく毎日の投稿に再利用できるほどのコンテンツを制作するのは難しいかと思います。、ソーシャルメディアコンテンツの作成に質の高い時間を費やせるようなコンテンツ作成プランが必要です。最適な投稿を作るために、熟練したSNS代行さんを必ず雇わなければいけないということはありません。コンテンツ作成をサポートするツールを利用するということも考えられます。隙間時間やツールを活用し事前にコンテンツを開発する時間を確保し、万が一に備えて常にコンテンツを用意しておきましょう。
また、フォロワーや顧客が作成してくれるコンテンツを活用するのもよいでしょう。ユーザー生成コンテンツ(UGC)では、フォロワーや顧客が製品を使用している写真やビデオを送ってもらうことができます。もちろん、フォロワーの中には無料でやってくれる人もいますが、顧客に製品の割引を提供するなどして、写真や動画を送ってもらうインセンティブを与える必要があるかもしれません。
このように、コンテンツ制作計画を立てる際に、1~4の結果も考慮しながら、どのような投稿内容、どのようなコンテンツ系統でいくか決定するようにしましょう。1~4のポイントと、自社プロダクトの特徴を押さえれば、どのような投稿内容が必要か理解できてきます。一度、投稿内容の設計を行う前に、上記の事柄を確認して整理しましょう。
コンテンツ発信
投稿内容の設計を行うことができたら、次は、具体的に投稿を行っていきましょう。
(1).カレンダーを作成する
コンテンツカレンダーを作成することで、ソーシャルメディアへの投稿を前もって計画することができ、時間の節約に役立ちます。複数ソーシャルメディアや高頻度投稿を試みる場合、すべてのプラットフォームへの投稿を1か所でスケジュールできるStatusbrewのようなソーシャルメディア管理プラットフォームの利用を検討してください。このようなプラットフォームでは、事前一括投稿だけでなく、投稿の効果を追跡することができます。
(2).コンテンツを評価する
コンテンツを投稿した後は、分析を忘れてはいけません。定期的にコンテンツを再評価することで、どのタイプの投稿が効果的で、ターゲットオーディエンスのエンゲージメントが最も高いかを判断することができます。「いいね!」、「コメント」、「アクセス数」「リーチ数」「エンゲージメント率」など効果がわかる指標を記録し、ソーシャルメディア・コンテンツ・プランに最も効果的なコンテンツの種類を利用していることを確認する方法を見つけましょう。
以下は、神戸市北野にあるフレンチラーメン「カニ蟹crabnoodle三宮」さんの投稿になります。これは、本当にラーメンなのか?と思うほど洗練されたラーメンの写真と共に、Instagramでは営業日毎日投稿されています。投稿に、French noodleを大切な人と。と書かれているように、実際店舗へ訪れるとカップルで来られているお客様も多くいらっしゃいます。
また、ビジュアルに注力しやすいインスタグラム✖を活用することで見た目も素晴らしいフレンチラーメンをより効果的に宣伝することができています。また、ストーリー機能を使って、いつもと違うお知らせなどを行っています。さらに、公式LINEでは、インスタグラムでの宣伝に加え、公式LINEでも新メニューの発表を行うと共に、LINE友達になっていれば、クーポンをゲットできるかもしれないという抽選を実施しています。Instagram通常投稿で広く一般に宣伝をしながら、ストーリーやLINEを用いて、既存顧客にさらにアプローチしていることがわかります。このように既存顧客にもさらにアプローチすることで、リピート率を上げることができ、その結果として健全な経営に繋がります。
1-4.コメントとレビューへの返信
コメントとレビューへの返信も必ず行うようにしましょう。
近年ソーシャルメディアでエンゲージメントを獲得するには、最終形態としてコンテンツマーケティングよりもどちらかというと、ソーシャルメディアの"メッセージング"が顧客エンゲージメントを変えるコミュニティの形成が勝ちと言えます。
ソーシャルメディア上で顧客、もしくは顧客になりうるユーザーからのエンゲージメントを勝ち取るために、ユーザーへのサポートを含むエンゲージが鍵となります。良いレビュー、悪いレビューどちらにも真摯に対応することで、顧客はあなたのビジネスに信頼を寄せるようになります。
先ほどの例である神戸市北野にあるフレンチラーメン「カニ蟹crabnoodle三宮」さんでは、以下のようにGoogleビジネスプロフィール上のコメントにも丁寧に返信していることがわかります。インスタグラムでの毎日投稿、クーポンや新メニューなどの特別情報をLINEで、そしてGoogleビジネスプロフィールに所在地と基本情報を載せ、コメント対応も行い、ソーシャルメディアマーケティングを効果的に行うことができています。
2.店長が店舗からのSNS発信で行うべきこと
次に店長が店舗からのSNS発信で行うべきことについて述べます。
ここでの意味は、1人で行うという意味ではなく、ソーシャルメディアマーケティングを行う従業員や、連携する本部のマーケターの方々と協力して1-1(2)で述べた役割分担を意識しながら発信しましょう。
(1)店舗の休業日、キャンペーンなど日々の営業から変更がある場合、きちんと顧客にわかるよう発信する
-インターネット上では、開業になっていたため、訪れたけれど実は閉まっていたとがっかりさせてしまうと、ラーメンを食べてもらう前にお店の印象が悪くなってしまいます。そのようなことがないように、常に営業時間や休業日は最新のものにアップデートしましょう。
(2)お店の商品を宣伝する
-お店のラーメンをソーシャルメディアを用いて宣伝しましょう。各ソーシャルメディアに応じてFacebookでは説明優勢、Instagram本投稿ではビジュアル(写真での情報)先行、InstagramストーリーやYouTube short、TikTokでは流れ(ストーリー)重視、LINEは最新情報を細かく説明のようにさらなる顧客との繋がりを作りやすいという風に特徴も異なってきますが、あなたの店舗に必要なソーシャルメディアを見分け、必要である場合は、複数ソーシャルメディアを活用しお店の商品を宣伝しましょう。
(3)レビュー、コメントに対する返答
-1-4でも述べた通り、レビューやコメントに対する真摯な対応は、店舗イメージに大きく影響します。エンゲージメントを増加させるためにも、しっかりとレビュー、コメントに対応するようにしましょう。
(4)そのラーメンにかける思い、ラーメン屋の店長としての思いなど心を記す・表現する
-新アイドルグループ作成時には、そのオーディション段階から撮影され、オーディション段階からアイドルになぜなりたいか、何をしたいか、どのようにオーディションに取り組んでいるか、その候補者たちの心が放映されます。その熱い心に応援したいとファンが形成されます。ラーメンも同じです。自身のラーメンにかける思い、ラーメン屋店長として店をよくしていきたいという思い、正直な思いを発信し、応援してくれる人を増やしましょう。
(5)本社、本店舗の戦略に沿った発信を行う
-複数店舗やチェーン店の場合、本社や本店舗の戦略に沿った発信を行うことも重要です。これらの企業は、1店舗のみでなく、あなたの発信が多店舗イメージも形成することがあります。グループ店舗全体で、良い効果を生み出すため本社、本店舗がまとめた合同戦略に乗っ取り、グループ店舗全体でまとまった部分は残しブランドイメージを保ち固有の地位を確立できるよう目指しましょう。本社、本店舗の戦略に沿った上で、出せるところは、店舗のオリジナリティ(個性)を発信することが重要です。
3.店舗レベルでの管理問題点
店舗レベルでソーシャルメディアアカウントを管理するとなると、内部的要因、外部的要因共に管理面に関係した諸所のリスクが大きくなります。具体的には以下のようなリスクが高まってしまうという問題点が挙げられます。
(1)セキュリティに関わるリスク
-1つのアカウントを作成した時、パスワードを共有し、担当者それぞれの端末からログインと言ったようなことをおこなっており、アカウント情報漏洩やアカウント乗っ取りと言ったセキュリティに関するリスクを増減してしまっているケースが多く見られます。
(2)コンプライアンスに関わるリスク
-2段階認証がない故ソーシャルメディアのコンテンツを公開する前に、管理者チェックし、承認するというプロセスを踏んでいないため、法律に違反する無許可のコンテンツを公開してしまうリスクは高くなります。プライバシーに関する法律、コンテンツの所有権、知的財産権の侵害など、潜在的な問題は常にソーシャルメディア周辺には転がっています。
さらに、コンテンツ内容に含まれるハラスメント、差別、名誉棄損などの問題も考えられます。
(3)オペレーションに関わるリスク
-運用開始直後は役割分担をきちんと行えていたとしても、レビューコメントなど返信対応が必要な件数の増加、投稿内容の蓄積によりデータの増加、退職や移動に伴い運用者の交代といったような変化に対応できず、オペレーションがうまく行えなくなるリスクが高くなっています。この要因として、一元化してまとめられていないということが挙げられます。
(4)ブランド知名に関わるリスク
-顧客、時には会社に不満を持った従業員からの悪質な書き込みによってブランド知名に大きく関わる可能性があります。商品の質、レベルを上げることはもちろんのこと、丁寧な対応ができる環境を整えておく、従業員が無理なく楽しく働けるよう、効率化を図るツールを積極的に導入する必要があります。さらに、複数店舗やチェーン店においては、一括して統括されていない場合、本部や本店の戦略を適切に伝えづらくなり、ブランドイメージを保つことが難しくなります。
(5)コンテンツ戦略に関わるリスク
-コンテンツの一貫性も非常に重要な要素です。
ブランドは、調査や計画なしにソーシャルメディアでコンテンツを公開しがちです。投稿はその場しのぎで公開されるため、過剰公開や過小公開になり、さらにコンテンツのトーン、スタイルに一貫性がないことも起こります。コンテンツ戦略がうまくいかなければ、必然的にアカウント運用の成功は難しくなってしまいます。アカウント運用失敗のリスクが高まってしまうのです。ソーシャルメディアカレンダー(エディトリアルカレンダーとも呼ばれる)を使って簡易的に管理する方法もありますが、チームで共同作業、全てリアルタイムで、コンテンツに対するアップデートを常に、分析も同時にというようにより効果的に行うには、管理ツールを導入する必要があります。
4.[複数店舗・チェーン店]本部や本社に依頼すべきこと、調整してもらうべきこと
複数店舗・チェーン店の店長は以下のことを本部または本社に依頼、調整してもらいましょう。
承認のチェック -少しでも炎上やクレームに繋がりそうな内容を早い段階で回収してもらう
自分たち店舗レベルでは消化しきれない、解決しきれないレベルのクレームのエスカレーション先になってもらう必要があります。
本社や本部の方針・戦略の伝達など密な連携 -一貫したブランドを確立できるようにしてもらう
多店舗のソーシャルメディア成績と簡単に比較できるよう調整 -自店舗の状況をきちんと把握し、より良い運用を行うためにも、他店舗と簡単に比較できるようにしてもらう必要があります。強力な比較対象、参考相手がいるのは、複数店舗やチェーン店ならではの強みです。
上記のことを行ってもらうために、ソーシャルメディアアカウントを、本部、本社で「1つの場所で管理」する必要があります。1個所での管理を実現するには、管理ツールの導入が最も早く、効果的な解決策となります。
管理ツールを導入することによって、複数ソーシャルメディアアカウント、複数人を一元で管理することができるようになり、管理ツールのオーナーから一部の権限を担当者に合わせて付与する形になるため、パスワード共有する必要もなく、安全面でも安心することができます。一元管理が可能になると、ツール上から、複数のソーシャルメディアを運用することができ、たとえ情報量が増えても、1箇所にまとまっているためわかりやすく、返信対応、本社や本部との密な連携も可能になります。さらに、1箇所に必要なデータが集まり、自動的に分析レポートを作成できる機能もついているため、現状を把握し適切な戦略を行いやすくなります。
わかりやすく、やりやすい。このわかりやすさとやりやすさが継続的運用の鍵となっており、ツールを導入することによって、確実に継続的運用を行いやすくなります。
5.Statusbrewでできること
ソーシャルメディアツールStatusbrewでは、複数アカウント、複数人を一元管理し、コンテンツの制作、分析、情報共有、投稿、対応まで全てStatusbrewツール上で行うことができます。以下、今回の記事と関連するStatusbrewツールで可能となる点について記します。
(1) 内的要因におけるリスクを軽減するための投稿監視ルールの設営
Statusbrewには、以下の異なるリスクを事前に認知して措置するための監視ルール機能が充実しています。
内的要因(従業員が起因によるミスの発生)
外的要因(ネガティブコメントなど、店舗に来るまたは来る前の顧客のような従業員以外の人物)
ソーシャルメディアにおける炎上やクレームの対象はほとんどの場合、企業側(店舗側つまり従業員が発信する)が公開するコンテンツになりがちです。
これらを事前に防ぐためにStatusbrewの投稿監視ルールを使えば
そもそも店舗の店長が公開する内容は自動的に上層部にチェックに回すフロー
利用すべきではないNGキーワードを利用したコンテンツは投稿公開させない、またはこちらも本部のチェックに回すフローを組み込むことができます。
(2) 人員の入れ替わりが激しい企業のためのSNSアカウント運用体制の構築
一度StatusbrewにSNSアカウントを接続すれば、店長含む従業員が直接ネイティブアカウントにアクセスする必要がなくなります。
つまり、入社退社や人員配置など入れ替わりが激しい人事の場合、個人のスマホにネイティブのアプリを入れてそこからログインする必要はなく、Statusbrewのモバイルアプリからのアクセスで投稿や承認申請を完結することができます。
本部が店舗またはエリアで一括にアクセスをグループ管理することができるのでアクセスが必要なくなれば権限設定を本部のコントロールにより変更することができます。
(3) Googleビジネスプロフィール、Facebookページ、Instagram全てのSNSコメント、口コミ評価の回収と管理
Statusbrewはアクティブサポートとコメント監視専用のチケット管理ができるエンゲージという機能があります。
Googleビジネスプロフィールの星付き評価、口コミ
Instagramの@メンションコメント、DM
Facebookページのメッセンジャー、ビジター投稿、コメント、メンションその他
Statusbrewでは25種類以上のSNSのエンゲージメントを受信箱にまずは集約し、ルールによって自動的に選別します。
この選別した中から、
炎上リスク要素が少しでもあるもの
問い合わせに対して返答する必要があるもの
参照になるフィードバック
として必要なチームメンバーや部署に申し送りをします。
この申し送りはルールを使って完全に自動化することもできますし、店長であるあなたがモバイルから片手でエリアマネージャーや本部の上長にアサインすることも可能です。
この記事を参考に、効果的にソーシャルメディアマーケティングを行い、店舗集客を増加させましょう。ソーシャルメディアマーケティングに関する事柄やStatusbrewツールに関して、相談したいことや質問などございましたら、以下よりお気軽にお問合せください。