こんにちは、ソーシャルメディアマーケティングのエキスパートStatusbrewです。
前回のお仕事シリーズでソーシャルメディアマネージャーについて紹介しました。お仕事シリーズ:カスタマーサクセス編に続き、ソーシャルメディアマネージャー編も大変ご好評頂きました。
CNN社のこれから成長するキャリアトップ100のうち堂々とランクインしており、年収も780万~1200万円を超えるようになるというソーシャルメディアマネジャー。魅力的ですよね!
引用: glassdoor検索画面
そこで興味を持った方向けに、今回はソーシャルメディアマネージャーになるにはどうすればいいのか。そのポジションへの応募・履歴書の書き方のコツについて解説したいと思います。
日本で就活・転職活動中の方だけでなく、外資系の企業を目指していて英文の履歴書のコツを知りたい方も必見の内容となっています。履歴書のサンプルも用意しているので最後までご覧ください。
ソーシャルメディアマネージャーになるには
まずは、ソーシャルメディアマネージャーについて軽くおさらいをしましょう。
ソーシャルメディアマネージャーとは、企業やブランドのオンラインプレゼンスを管理・強化し、その影響力を最大化する役割を担っています。具体的には、コンテンツの作成とアカウントの管理、オンラインコミュニティの管理、分析と意思決定、予算管理など、多岐にわたるタスクをこなす必要があります。
ソーシャルメディアマネージャーは、ソーシャルメディアのエキスパートであるとともに、マーケティング、コミュニケーション、分析のスキルを兼ね備えたプロフェッショナルであると言えるでしょう。
そのため、ソーシャルメディアマネージャーになるには
コンテンツの作成とアカウントの管理
分析と意思決定
カスタマーサポートとコミュニティエンゲージメント
行動心理を読み解くスキル
予算の管理
などのスキルが求められます。履歴書を書く際も、これらのスキルを強調することを意識します。
どの経路で応募する?
ソーシャルメディアマネージャーに応募する経路は様々です。最も一般的な方法は、企業の採用ページや求人情報サイトを通じて直接応募することです。ここでは、企業が求めるスキルや経験、条件など、具体的な募集情報を確認できます。また、人材紹介会社やヘッドハンティングも応募経路として有効です。専門家たちが、あなたのスキルや経験に最も適した職を見つけ、応募プロセスをサポートしてくれます。
さらに、LinkedInを利用することも一つの方法です。LinkedInでは、自身のスキルや経歴をアピールしながら、求人情報を探すことができます。英語が使えて、外資系の企業に勤めたいなら、LinkedInが一番です。LinkedInで「Social Media Manager」と検索すると沢山の求人が表示されます。
転職サイトで応募する
英語力不問の日系企業の求人がある
応募の際は履歴書と職務経歴書が求められる場合が多い
LinkedInで応募する
外資系の求人が多数
企業によっては英文での履歴書が必要
5年以上の経験が求められる求人が多い
しかし、どの経路を選ぶにせよ、応募する前に自己分析を行い、自分が持つスキルや経験が求められるものと一致するかを確認することが重要です。また、応募先企業のビジョンやミッション、社風に合致するかどうかも考慮に入れましょう。このような準備を通じて、自分に最適な職を見つけ、応募を行うことができます。
また、日本ではまだ「ソーシャルメディアマネージャー」の認知度が低く、「ソーシャルメディアディレクター」や「ソーシャルメディアプランナー」「SNS責任者」などの名前で募集されている場合もあります。求人を探す際はこれらの単語でも検索してみましょう。
履歴書でアピールするべきポイント
日本語の履歴書と英語の履歴書では、形式や書く内容が異なりますが、スキルの欄や自己PRの部分にこれらのキーワードを入れることで通過率が上がるでしょう。
ソーシャルメディアマーケティング
SNS
Instagram
マーケティング
KPI
チームマネジメント
ブランド管理
英語(外資系を志望する場合)
職務経歴書や英文履歴書に書く、具体的なエピソードやアピールポイントのアイデアを得るために、面接の際によく聞かれる質問から逆算してみましょう。Sprout Socialの「27 essential social media manager interview questions (and answers)」から一部抜粋したものを紹介します。
一般的な経験とソーシャルメディアの知識に関する質問
1. これまでに管理したソーシャルメディアアカウントは何ですか?
→ソーシャルメディアやSNSの運用経験は必ず問われます。職務経歴書や英文の履歴書に明記しましょう。アカウントの規模や業界も経験をアピールする際に有効です。最低5年の運用経験が応募の必須条件である企業が多いです。
組織力とタイムマネジメントに関する質問
8. 他のチームを巻き込む必要のあるプロジェクトまたはタスクについて説明してください。そのプロジェクトを完了するために、どのように同僚と協力しましたか?
→部門横断的に働く力が見られています。全く異なる部署や社外の人と一緒に仕事をしたエピソードは重要です。
ソーシャルメディア・コンテンツと戦略に関する質問
12. 最も自慢できるキャンペーンを開始から完了まで管理したプロジェクトについて話してください。何をどのように達成しましたか?
→どのように目標や戦略を設定し、プロジェクトを管理しているかも評価されています。計画的に戦略を立て、定期的にデータを見て必要に応じて軌道修正する能力があることをアピールしましょう。特定のキャンペーンをより大きな社会戦略やマーケティング戦略と関連付けて設定できることもPRになります。
目標設定に関する質問
14. ソーシャルメディアの目標を設定し、追跡するためのプロセスを説明できますか?
→目標設定の重要性を理解し、進捗状況を把握するために定期的に分析結果を見直すことができる点を履歴書に入れましょう。
報告と分析に関する質問
17. 分析の認定資格や分析ツールを使った経験はありますか?
→分析の認定資格があれば書きましょう。英文の履歴書の場合は使えるツールという欄を追加で作ってもいいかもしれません。
コミュニケーションとコラボレーションに関する質問
21. あなたのコミュニケーションスタイルと学習スタイルについて説明してください。
→あなたのワークスタイルがチームの文化に合っているかどうかを判断するのにこの質問があります。募集要項からヒントを得て自身のワークスタイルが求められている条件に合っていることを履歴書・職務経歴書を通じて伝えましょう。以下のような募集があった場合は、柔軟性、積極性、接客精神、高いコミュニケーション能力、創造的思考を持っている人だと分かる履歴書・職務経歴書であるべきです。
引用:LinkedIn検索画面
(赤枠の中)
職務要件
(優遇[WANT])
柔軟性、積極性のある方
接客精神があり、高いコミュニケーションスキルがある方
創造的な思考をお持ちの方
困難な状況に陥った場合の質問
26. プロジェクトの途中でアプローチを変更した状況について説明してください。この変更をスムーズに実行するために、どのように取り組みましたか?
→「柔軟性があること」がソーシャルメディアマネジャーに求められる要素の一つです。この質問も柔軟性について探られています。どのように問題を特定し、その発見を裏付けるために確かなデータを使用し、その後、適切なチームメンバーと協力してプロジェクトをうまく調整した実績などが柔軟性のアピールにつながります。
まとめると、
具体的な業務経験と実績を明確にしましょう。(どの業界で、どのSNSを運用していて、何を担当していたか)
どのようにプロジェクトを管理してきたかを書きましょう。ゴール設定や戦略設計、分析、意思決定の能力をアピールしましょう。また、具体的な数値を用いて、KPIに対する達成率なども書いてください。
自己PRでは、プロジェクト管理力、予算管理スキル、他部署や顧客との調整力、柔軟性などがアピールポイントになります。
職務経歴書例
職務経歴書は、あなたの専門的なスキルや経験を具体的に示す重要なツールです。特にソーシャルメディアマネージャーに応募する際は、あなたが過去にどのようなプロジェクトを成功させ、どのような成果を上げたかを具体的に示すことが求められます。
まず、具体的な業務経歴と実績を明記しましょう。どの業界で、どのSNSを運用していて、何を担当していたかを詳細に書くことで、自分の経験がどの程度のものなのかを具体的に伝えることができます。また、達成した目標や成果も具体的な数値とともに記載することで、自分の能力をより強調できます。
次に、どのようにプロジェクトを管理してきたかも記述しましょう。ゴールの設定から戦略の策定、分析、そして意思決定までのプロセスを具体的に書くことで、自分のプロジェクト管理能力をアピールできます。
最後に、自己PR欄で自分のユニークなスキルや特性を強調しましょう。プロジェクト管理能力や予算管理スキル、他部署や顧客との調整能力、柔軟性などがアピールポイントになります。これらのスキルを具体的な事例とともに記述することで、自分がその職務に適していることを強く印象付けることができます。
以上の点を踏まえ、自分の経験とスキルを最大限に活かすような職務経歴書を作成しましょう。
また、職務経歴書のフォーマットは
逆編年体形式
最もオーソドックス、最新のキャリアから遡って記載する。
編年体形式
古いキャリアから新しいキャリアへ時系列に沿って記載する。
キャリア形式
関連するキャリアごとにまとめて記載する。
の3種類あります。ソーシャルメディアマネジャーは、キャリアのステップを踏んだあとに就くポジションなので、最新の経歴がすぐにわかる逆編年体形式をとることがおすすめです。
履歴書テンプレート(英文)
もし、外資系の企業に応募する際や、英語を求められる環境でソーシャルメディアマネージャーになるには英文の履歴書が必要です。日本国内より海外での方がソーシャルメディアマネージャーの認知度が高いため当たり前ではありますが、海外のブランドでの求人の方が圧倒的に多いです。英語ができる方は積極的に海外ブランドにも応募してみましょう。
英文履歴書には特定のフォーマットはありませんが、自分の経歴を簡潔にまとめ、自分のスキルと経験をハイライトすることが求められます。特に、ソーシャルメディアマネージャーとしての職務経歴、達成した成果、そして関連するスキルや資格を強調することが重要です。また、英文履歴書では自己PRも重要な要素の一つ。自分がどのようにその職務を遂行できるのか、自分が持っている価値を伝える言葉を選びましょう。そして、履歴書は常に最新の情報で更新し、それぞれの応募先に合わせてカスタマイズすることが求められます。例えば、チームワークが求められる職場ではコミュニケーションスキルをハイライトし、自分で考えて積極的に働くことが求められる職場では、自立性をハイライトするなどです。
履歴書に書く内容は
必須項目
個人情報(電話番号、Eメールなど)
経験
スキル
学歴
オプション
自己紹介サマリー(書くことを強く勧める)
レファレンス(あれば)
その他の個人情報
ボランティア活動
優秀賞および研究参加
趣味
含めない内容
家族構成
健康状態
退職理由
過去の給与、希望給与
署名や作成日付
通勤時間
などです。
また、英文履歴書を書く際のポイントは以下の通りです。
名前を大きく書く
名前の近くに連絡先を書く
Times New Romanなどのプロフェッショナルなフォントを使う
ソーシャルメディアマネジャーに関連するようなこれまでの職歴を簡潔にまとめたサマリーを入れる
主語は要らない
× I developed content strategy
○ Developed content strategy
具体的な数値を入れる
PDFの形式で提出する
これらのポイントを踏まえた英文履歴書の例を次に示します。
また、LinkedInで応募する際は個人のプロフィールを見られる場合もあるため、この際にLinkedInのプロフィールを充実させましょう。
まとめ
今回の記事では、ソーシャルメディアマネージャーになるための職務経歴書や英文履歴書の書き方について詳しく解説しました。
ソーシャルメディアマネージャーになるためには、コンテンツ作成やアカウント管理、分析など、幅広いスキルが必要とされます。
職務経歴書や英文履歴書を書く際にも、ソーシャルメディアマネジャーに求められる要素やスキルを意識して、それをアピールする内容にするべきです。
これらの情報を参考にして、ソーシャルメディアマネージャーになるための道筋を立て、応募に臨んでください。ソーシャルメディアマネージャーとは何か、どのようなスキルが必要か、そしてどのように応募すればよいかを知りたい方にとって、お役に立っていたら幸いです。
これからどんどん成長していくソーシャルメディアマーケティングの上級職であるソーシャルメディアマネジャーへの道を一歩踏み出しましょう!